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インフォデミックの悪しき実例

2022-10-30 | 健康
インフォデミックとは、ネットで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象。

COVID-19の致命リスクや重症化割合が季節性インフルエンザと差がなくなったというデマ

が今、広まっているそうです。

その根拠なるものは、



と考えられています。

中澤教授は、上表の
1)季節性インフルエンザの数値について、
 ・分母は、確定診断のついた患者
 ・死亡の分子は、「本研究の重症化等の指標である全死亡や全入院には、季節性インフルエンザ以外の理由での死亡や入院が含まれることに留意が必要」とあるように、受診後28日以内の死亡であれば死因を問わずがんや心疾患や老衰で亡くなった人をすべて含む死者数

2)新型コロナの数値について
 ・分母は、無症状感染者も含む検査陽性者数
 ・死亡の分子は、COVID-19による死者数

つまり、

前者はCase fatality rate(CFR)、後者は感染者致死率(Infection Fatality Rate、IFR)の考え方に近い

と指摘しています。

要は、違う指標を比較し、前者は致死率を過大評価していることになりますので、差がなくなったというのは誤った考えということになります。

むしろ、中澤先生は上表から、新型コロナオミクロン株は、入院からいきなり死亡に繋がるケースが多いことが読み取れると警告しています。

氾濫する情報の渦の中で、間違わずにどう判断していくか難しい問題ですね。

<参考>
※2つの致命割合( CFRとIFR)
• CFR(症例致命割合)=死亡数/確定診断者数
• IFR(感染致命割合)=死亡数/感染者数