楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

ブレードランナー2049

2017-11-14 22:14:27 | 映画、演劇、コンサート
わたくし自身が映画の内容をちゃんと理解するために登場人物の整理から。

主人公K  旧型レプリカント、ネクサス8型(人間そっくりのアンドロイド)の廃棄を任務とするブレードランナーと呼ばれる警 官。自身は新型レプリカント。


ジョイ   Kのヴァーチャルな恋人。AI(人工知能)ホログラム。

ジョシ   Kの女上司

ウォレス  レプリカント製造会社「ウォレス社」オーナーの科学者

ラブ    ウォレスの部下で優秀なレプリカント

デッカード 30年前、8型より以前のネクサス6型廃棄のため、ブレードランナーとして働いていた言わばKの先輩

レイチェル デッカードを愛したレプリカント

モートン  ネクサス8型レプリカント

ステリン博士 レプリカントの“記憶”の製造者

反乱レプリカントのリーダー、その仲間の娼婦他

あらすじはどっかで拾って下さい。
思いつき感想をアラカルトで。

★ゴーストインザシェル同様、ビル群に出現するホログラムのCMに日本語の看板が目立つのは監督の趣味?

★ウォレスは盲目という設定なんだね、シャープな容貌に凄みがあって好みです。

★Kは忍耐の権化?とでもいいたいような感情を押し殺した演技が母性本能(あるのか?)くすぐられます。

★ジョイは女性から見ても理想的にかわいい。自分の願望が具現化された存在なんだから、AIだろうが人間だろうが関係ない、人間のほうが愛してしまうんだと思う。
ジョイが生身の人間とシンクロさせてKとの愛を確認しようとするシーンはそのビジュアルの不思議さと美しさにのめり込みの感覚で見てしまった。

★タイムマシンでどの時代に行きたいかと聞かれたら、絶対未来には行きたくない。夢が描けない。人類は破滅に向かっているとしか思えない。過去のほうがロマンに満ちていると思う。
ブレードランナーの世界だって、退廃的で暗い。青空がまったく望めない陰鬱な世界で、人類の原罪を共有しようとしているのだろうかという思索的な要素の内在を意識しながら、人間そっくりなレプリカントと人間を区別する基準がどこにあるのか、自分にとっての価値としてどちらを選ぶかという懊悩をテーマにしたこの映画は原作の力によるところが大きいだろうなと感じる故、その忠実性に敬意を表するところです。

★灰色の空を飛ぶ車がほぼ主人公たちだけのものという画面が寂しく、リアリティに欠ける気がしたのだけど、地上に降り立った時の黄昏感、色彩の美しさには詩情を感じずにいられなかった。

★デッカード(ハリソン・フォード)の老けぶりがどこからが演技なのか実際なのか判然としないのだけど、彼の登場で一気に臨場感が増した気がした。
 
コメント
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