レンズ交換式デジタルカメラにおいて、キヤノンがあれほど否定してたミラーレスに参入、同じく後発気味だったニコンも、ここに来て、次々と新機種を投入と、従来のミラーとペンタプリズムで光学ファインダーをもつデジタル一眼レフ(DSLR)が、衰退しつつあります。家電量販店などを見る限り、明らかに遷移点は過ぎていて、DSLRは、販売台数において、もはや衰退の一途を辿っています。
かつて、耳で享受する音楽のための再生機において、重厚長大から軽薄短小へと変遷し、音質がないがしろにされた機器が氾濫し、とうとう高音質なデバイスすら絶滅した状況を思いだします。ポータブルCDプレーヤーやDATは、小さくなりきれないが故にほぼ姿を消し、iPODのような低音質の製品にうまくすり替わられました。背景には、音源(ソース)の軽薄短小化などもあるとは云え、何よりも、優れた音楽鑑賞の経験がないことが大きな要因だと思っています。ウチの家人も以前はシャッフルやナノなど、iPOD主体に使っていましたが、実際のコンサートに行くようになって、私のお下がりのgigabeatTばかり使っています。
目で享受する写真や画像においても、同様だと思います。明るく広いファインダーをないがしろにして、覗き小窓のようなDSLRばかり作って、全切のプリントなんかとんでもない、塗り絵のような画質の画像では、本質を大事にした製品の需要など伸びていくはずもないのです。結構昔からのクセでカメラの製品パンフを貰ってくるのですが、ここ10年ほどのパンフを時系列で眺めていると、大仰な宣伝文句や高性能を順に謳うその積み重ねは、一体何なのだろうと嘆息してしまうのです。
かつて、耳で享受する音楽のための再生機において、重厚長大から軽薄短小へと変遷し、音質がないがしろにされた機器が氾濫し、とうとう高音質なデバイスすら絶滅した状況を思いだします。ポータブルCDプレーヤーやDATは、小さくなりきれないが故にほぼ姿を消し、iPODのような低音質の製品にうまくすり替わられました。背景には、音源(ソース)の軽薄短小化などもあるとは云え、何よりも、優れた音楽鑑賞の経験がないことが大きな要因だと思っています。ウチの家人も以前はシャッフルやナノなど、iPOD主体に使っていましたが、実際のコンサートに行くようになって、私のお下がりのgigabeatTばかり使っています。
目で享受する写真や画像においても、同様だと思います。明るく広いファインダーをないがしろにして、覗き小窓のようなDSLRばかり作って、全切のプリントなんかとんでもない、塗り絵のような画質の画像では、本質を大事にした製品の需要など伸びていくはずもないのです。結構昔からのクセでカメラの製品パンフを貰ってくるのですが、ここ10年ほどのパンフを時系列で眺めていると、大仰な宣伝文句や高性能を順に謳うその積み重ねは、一体何なのだろうと嘆息してしまうのです。