テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

テロ

2013-01-23 21:52:07 | シロートの戯言
かつて日本は、世界的に有名なテロ集団、日本赤軍を囲っていました。

語弊がある書き方ですが、実際にアラブ圏のイスラム原理主義者からは、WW2で敗れ、占領されたにも拘わらず、奇跡の高度成長を遂げ、またあらたに西側社会への反旗を翻すもの達が現れ、テルアビブ事件での一般市民への無差別テロ襲撃で世界中に衝撃をあたえ、その後も黙々と無差別テロを行った、西側の鬼子のようなテロ集団の発祥の地だという印象を持たれていました。そんな日本は、テロリストでないイスラム原理主義者たちも含めて、不名誉で歪んだシンパシーを得ていたのでしょう。加えて経済でも西側社会を圧倒する権勢を示し、より一層その感覚は深まっていき、その後も、工業用の化学プラントで”汚い兵器”、猛毒のサリンを量産し、テロに使用した、特筆すべき事件もやってのけました。
ある意味、北半球のキリスト教圏の国々とは違う国だと思われていた日本に対しても、明確なテロが行われたのが、今回のアルジェリアの事件です。背景には、カダフィの死に伴って、リビア、反リビアの集積していた武器が一気にアンダーグラウンドに流れ、旧ソに代わって中共からの安い弾薬の提供があるのは事実ですが、今回のテロは、私にとって、アイルランドの血の日曜日、テルアビブ、政府軍による民衆へのテロ(某ひろば事件)、地下鉄サリン、911等と並んで、刮目せざるを得ないテロ行為です。日本に対して使われたリトルボーイとファットマンにも劣らない衝撃です。湾岸戦争以来、アラブにおいて、空気は変わりはじめたとは聞いてましたが、現実に眼前のものになると、やり切れない思いです。