GatLightという、高価なライトです。
木製のケースに入って、サイズの合わないホルスターがついてました。
合計40本しか製作されなかったらしい初期型
200本つくられた中期型
を経て、形状変更、電池の交換方法の改良等で、より使いやすくなったのが、この後期型です。
初期型は電池を交換するのにも数分から十数分かかるような、フクザツな構造で、コリメーターレンズや電池が剥き出しでも、防水構造という、尖った機構でした。
いずれのバージョンも共通してるのは、異様なまでの精度感です。
難削材のチタンで数多くの部品から出来ているにもかかわらず、全ての支柱、全てのネジにばらつきが見られずツライチで、丸い部分は、真円に近く、ガラス板の上で転がすと、なめらかにどこまでも転がっていきます。
他に類を見ない特殊な構造での無段階調光で、充分に明るく、特筆すべきなのは、その配光パターンで、充分に遠方を照らすほど集光しながら、拡散光、剥き出しのコリメーターレンズから洩れる周辺光はライトの斜め後方まで広がります。
そういった内に秘めた高性能とは別に、このライトほどしげしげと外観を眺める時間が長いライトを他に知りません。