短大生の頃「好きな作家は?」と聞かれたら
迷わず
「シーナマコト!」
と答えていた。
どんくらい好きだったかって、
財布に2000円しか入っていないのに
本屋で新刊の「パタゴニア」を見た瞬間に
1900円という値段を見ずに購入し
帰りのバス賃をバイト先で借金したぐらい好きだった、
「哀愁の町に霧が降るのだ」から
入り込んだシーナワールドだけど、
この人のエッセイは本当に面白い。
活字でこんなに人が笑えるのかと思った
初体験がシーナさんだった。
そんなシーナさんの本を、久々にkindleで読んでみた。
一部だけ転載しちゃいます。
「小説新潮で『麺の甲子園』というテーマでうまい麺を求めて全国を歩き回り
勝手に各地域でトーナメント戦をおこない・・(中略)
ラーメンから蕎麦、うどん、スパゲティ、ソーメン、ヤキソバ、トコロテン、
クズキリ、イトコンニャクまで細長くてススレルものにはすべて参加資格を与えた。
・・・・・・
ここでいう麺とは本来の麺の定義よりおもいっきりフトッパラに解釈を広げ、
細長くて・口に入れると唇のところからすぐに下に垂れ下がり・ススレルものという条件だった。
だからやたら長いモヤシだとかキリボシダイコンなどもエントリーさせた。
口にいれたら唇のところからすぐ下に垂れる、というところが大事だった。
そうでないと土地によってはハリガネとか五寸クギなどが乱入してくる危険性があったからだ。
あやしく激しい文面、30年たってもいまだ変わらず!