この週末は、職場の仲間とをするというダンナにくっついて泊りがけで出かけていた。
とはいっても、私はができないので(ちなみにダンスもできないが)、
ダンナが試合をしてるのをぼんやりながめたり、のなかでシートを倒して
を読んだり昼寝をしたりとのんびり過ごす。
家にいると洗濯物や掃除やらが気になって落ち着かないので、
こういうふうに過ごせるのは悪くない。
さて、時間がたっぷりあるので事前に図書館で借りた本を3冊持っていった。
その中で今回特にいいなあと思ったのが「沢村貞子という人」。
私は沢村貞子さんのエッセイが好きで、「私の浅草」から始まって、絶筆となった「老いの道づれ」まで何冊か読んでいる。
そのエッセイの中で、とてもご主人を立てて、家の中ではご主人を「殿」と呼び、
自身は女優の激務をこなしながら主婦業をこなしていることをよく書いていたが、
今回読んだ本で、その沢村さんの姿を客観的にもういちど見せてもらった。
ご主人が受けるなと言った仕事は一切受けず、エッセイを書く仕事もご主人の前ではやらず、
女優でかせいだお金を丸ごとご主人に渡して管理をまかせきり、食事はほとんどすべて手作りし、
ご主人が嫌いだった食材はたとえ自分が好物であっても絶対食卓に乗せない。
そしてご主人が亡くなったときは本当に「慟哭」し、遺影のそばに自分の写真を飾る。
そしてその写真をみて「自分の方が大きく写ってるのでは」と気にする。
読みながら心の中でなんども「かっこいいなあ」と思った。
本当にかっこいいと思う。
沢村さんはいわゆる古いタイプの女性だとは思う。
こうやって徹底的にご主人の後ろで、目立たないように目立たないように生きるのが、
必ずしも正しいかどうかは、正直、わからない。
でも「かっこいい」と思うのはなぜなのか。
そのかっこよさは、覚悟の決まりっぷりだろうと思う。
「女というものは」ということではないのだろう。
沢村さんと結婚するためにそれまでの仕事や家族を捨ててきたご主人への感謝を込めて、
徹底的にご主人を立てて、つくしていこうと決めたのだ。
「私はとにかくこういう風に生きていく」と決めたが最後、絶対引かない。
その生き方をきちんと具体的に実現しながら生きている。
その姿勢のりりしさがかっこいいんだなあ。
そして沢村さんが生き方を決めてきたように、ご主人も自分の生き方をまっとうされた。
家の中では徹底的に君臨した「殿」の死後、沢村さんは遺稿の中から
「自分のような人間が生きてこれたのは、
ただ一人、貞子という心優しく聡明な女性にめぐり合えたから」
という一文を見つける。
そのとき沢村さんは「涙が、とまらなかった」。
この話は読むたびにこっちも涙が出てしまう。
あこがれながらも相変わらず迷い迷いフラフラとしている私だけど、
こういう本を読むと少しは背筋がしゃんとするような気がする。
とはいっても、私はができないので(ちなみにダンスもできないが)、
ダンナが試合をしてるのをぼんやりながめたり、のなかでシートを倒して
を読んだり昼寝をしたりとのんびり過ごす。
家にいると洗濯物や掃除やらが気になって落ち着かないので、
こういうふうに過ごせるのは悪くない。
さて、時間がたっぷりあるので事前に図書館で借りた本を3冊持っていった。
その中で今回特にいいなあと思ったのが「沢村貞子という人」。
私は沢村貞子さんのエッセイが好きで、「私の浅草」から始まって、絶筆となった「老いの道づれ」まで何冊か読んでいる。
そのエッセイの中で、とてもご主人を立てて、家の中ではご主人を「殿」と呼び、
自身は女優の激務をこなしながら主婦業をこなしていることをよく書いていたが、
今回読んだ本で、その沢村さんの姿を客観的にもういちど見せてもらった。
ご主人が受けるなと言った仕事は一切受けず、エッセイを書く仕事もご主人の前ではやらず、
女優でかせいだお金を丸ごとご主人に渡して管理をまかせきり、食事はほとんどすべて手作りし、
ご主人が嫌いだった食材はたとえ自分が好物であっても絶対食卓に乗せない。
そしてご主人が亡くなったときは本当に「慟哭」し、遺影のそばに自分の写真を飾る。
そしてその写真をみて「自分の方が大きく写ってるのでは」と気にする。
読みながら心の中でなんども「かっこいいなあ」と思った。
本当にかっこいいと思う。
沢村さんはいわゆる古いタイプの女性だとは思う。
こうやって徹底的にご主人の後ろで、目立たないように目立たないように生きるのが、
必ずしも正しいかどうかは、正直、わからない。
でも「かっこいい」と思うのはなぜなのか。
そのかっこよさは、覚悟の決まりっぷりだろうと思う。
「女というものは」ということではないのだろう。
沢村さんと結婚するためにそれまでの仕事や家族を捨ててきたご主人への感謝を込めて、
徹底的にご主人を立てて、つくしていこうと決めたのだ。
「私はとにかくこういう風に生きていく」と決めたが最後、絶対引かない。
その生き方をきちんと具体的に実現しながら生きている。
その姿勢のりりしさがかっこいいんだなあ。
そして沢村さんが生き方を決めてきたように、ご主人も自分の生き方をまっとうされた。
家の中では徹底的に君臨した「殿」の死後、沢村さんは遺稿の中から
「自分のような人間が生きてこれたのは、
ただ一人、貞子という心優しく聡明な女性にめぐり合えたから」
という一文を見つける。
そのとき沢村さんは「涙が、とまらなかった」。
この話は読むたびにこっちも涙が出てしまう。
あこがれながらも相変わらず迷い迷いフラフラとしている私だけど、
こういう本を読むと少しは背筋がしゃんとするような気がする。
役者としてしか知りませんでしたが、当時(どういう時期だ?)舞台役者として、沢村貞子さんと文学座の大御所女優さんとが私の意識に強く残った頃、沢村さんの方が 私好みでありました。
そういう彼女の事は全く知らなかったけど、私も結婚した当時は、そんな奥さんを理想にしていたのに、この始末・・・
少し考えねば・・・。
私もこんな奥さんになりたいんですけどねえ・・
ちなみに沢村さんは自分が出る作品の可否をご主人に決めてもらってたようですが、
私は「本日スパ食べていい?」「パンつけていい?」
「本日デザートは?だめ?だめ?」と確認しています。