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でかい!豊田城:常総市

2019年01月09日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)
国道294号線を走っていると、そのどでかい建物が見えます。場所は常総市(旧石下町)です。
以前からその存在は知っていましたが、中々機会がありませんでした。漸く「登城」することが出来ました。

(2014.2.22撮影。左の像は長塚節(たかし)、右の人はあーちゃん)
今から5年前、筑西市黒子に田舎物件を見に行った帰り、思い切って立ち寄りました。

この建物は茨城県常総市(旧石下町)の「地域交流センター」(1992年に完成)、別称を「豊田(とよだ)城」といい、「模擬天守」です。
平安時代末期から戦国時代までこの地方を支配した桓武平氏一族の豊田氏が、東部に流れる小貝川沿いに城館を築き、「豊田城」と呼ばれていたことから命名されたものです。場所はこの「地域交流センター」と少し離れた場所に有りました。


天守の石垣と天守閣を合わせた高さはなんと48.5mもあります。
「国宝姫路城(現存天守)」の天守閣が46.35m、日本でも屈指の高さを誇る「大阪城(復興天守)」でも54.8m(屋根上の鯱まで含んで)、「名古屋城(復元天守)」が55.6mなので、「豊田城」は驚きの高さです。

展望室(7階)からの眺望は関東平野一円に広がり、晴れた日には遠く「東京スカイツリー」や「富士山」まで望むことができます。

昔から「西の富士、東の筑波」と愛称され、朝夕に山肌の色を変えるところから「紫峰」 とも呼ばれている筑波山。
手前の広大な田園地帯では「コシヒカリ」を生産しています。


内部はエレベータ付きの公共施設になっており、1,100人収容のホール(1階)や、図書室(2階)と歴史等展示室(3~6階)を備えています。


明治~大正時代に活躍し、農民文学家といわれ名作『土』を発表た石下出身の文豪「長塚節」の資料も展示されています。
(H30.10.31 blogにUP 長塚節(たかし)生家:常総市)

常総市は2015年(平成27年)9月の「関東・東北豪雨」で、鬼怒川の堤防が決壊し、広い範囲が水没するなど大変な被害がでました。
まだ、完全には復興していないようですが、一日も早く元の姿に戻ってほしいものです。

「豊田城」は、昨年の4月に展示室を全面リニューアルオープンし、今年の3月末まで入館料が無料(通常は一般400円)となっています。
是非、この機会に訪れてみて下さい。(所在地:茨城県常総市新石下2010、圏央道常総インターより5分)