コロナ禍の影響で、卒業式や歓送迎会などの相次ぐ中止で、花卉産業も苦境に立たされているそうです。
花は生活に潤いを与え、人の心を癒してくれますが、生活必需品の二の次。
今後の花の需要は見通せないとのことですが、ピンチをチャンスに変え、何とか頑張ってほしいと思います。
マメ科センナ属一年草の「ハブソウ(波布草)」(Senna occidentalis)
観賞用の花卉というよりも薬用という感じですが、黄色の綺麗な花を咲かせます。
草丈1m。黄色の5弁花。豆果は長さ10cmで太く、円筒形。
エビスグサとよく似ており、「ハブソウ」は小葉が狭卵形で先が尖り、花が横向きに開く。
豆果はまっすぐで水平より上を向き、形は扁平。
エビスグサの種子と同様に強壮、利尿、便秘、眼病、高血圧の用いられる。
ハブソウと同属で一年草の「エビスグサ(夷草、恵比須草)」(Senna obtusifolia)
南アメリカ原産 花期:6~8月。
花は黄色い5弁花、葉は小さい羽状複葉で互生。
葉先は丸く、豆果は細く弓状で垂れ下がる。
ハブ茶は本来「ハブソウ」の種子で作りますが、エビスグサより収穫量が少ない為、市販品の殆どは「エビスグサ」が使われているそうです。
豆の鞘を乾燥させ取り出した種子は生薬「決明子」として、視力回復・便秘・生活習慣病の予防と改善に効果あり。ハブソウも漢方名は「決明子」です。
「カワラケツメイ(河原決明)」(Chamaecrista nomame)
マメ科カワラケツメイ属の一年草
名の由来は、川原などに群生し、エビスグサの種子である「ケツメイシ(決明子)」に似るところからつけられています。
因みに男性4人組(内2人は薬科大卒)の「ケツメイシ」もこの決明子がグループ名の由来とのこと。