「イワシャジン(岩沙参)」は、見頃を少し過ぎてしまったかもしれません。
キキョウ科の耐寒性多年草(宿根草)で、別名:イワツリガネソウ(岩釣鐘草)です。
関東地方~中部地方の岩場に自生する「ツリガネニンジン」の仲間です。
淡紫色の釣鐘形の花を9月~10月に咲かせます。写真は園芸品種だと思います。
花は細い花柄を持っており、花冠が浅く5裂します。草丈は30㎝~70㎝
基本種の花色は淡紫色ですが、白花品種も流通しています。
【参考】
「ツリガネニンジン(釣鐘人参)」の花。柱頭が花冠の外に突き出している。花が輪生する。
よく似た「ソバナ(岨菜)」の花。柱頭が花冠の外に出る事はなく、花の形も少し違います。
3種ともキキョウ科ツリガネニンジン属で夏の終わり頃から秋にかけて山野に咲きます。
【参考2】
「モイワシャジン(藻岩沙参)」萼裂片は披針形(ツリガネニンジンは糸状線形)
「イトシャジン(糸沙参)」糸のように細い茎が特徴