夏の暑い盛りに咲く「ノリウツギ (糊空木)」(Hydrangea paniculata)です。原産地:日本、中国、台湾
名前は樹液を和紙を漉く際の糊に使用したことと、茎が中空であることに由来しています。
アジサイ科アジサイ(ハイドランジア)属の落葉低木 日当たりの良い山地生え、樹高2~4mになります。
花の形が「カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)」に似ていますが、本種には切れ込みがありません。
7~8月、枝先に円錐花序をだし、小形で5弁の両性花多数とその周囲に花弁4枚の装飾花をつけます。
花は枯れてからも茶色くなって翌年まで残ります。
花後は、アジサイのようにすぐに切り戻す必要はなく、次の年の3月までに剪定すればいいとのこと。
園芸品種の’ミナヅキ(水無月)’は花が全部装飾花です。(Hydrangea paniculata cv.)
’050813 真夏に咲いていた、’ミナズキ’(流通名:ピラミッドアジサイ)
こちらも園芸品種の’シルバーダラー’ 樹高:1.2~1.8mとコンパクトで、花穂が大きい。
また、分枝性が良く花数が多く茎も強健で倒れにくい。
【参考】
「アメリカノリノキ」↑(野生種)(Hydrangea arborescens:ハイドランジア・アルボレスケンス)
別名:アメリカアジサイ 北アメリカ東部原産 花期:6~7月
小さな装飾花がまばらな額縁状につくため、観賞価値はあまり高くない。
真っ白で非常に大きな花房の「アメリカノリノキ」の園芸品種’アナベル’(Hydrangea arborescens ‘Annabelle’)
アメリカノリノキの手毬咲きの変種「アルボレスケンス・グランディフロラ」から、花首が強く、花房が大きい’アナベル’がオランダで作出されました。
一重の装飾花は薄緑から白に変わり、花房の直径は最大30㎝にもなります。
こちらも春に花芽ができ、その年の夏に開花するので、冬でも剪定ができます。
’ピンクのアナベル’(Hydrangea arborescens ‘Pink Annabelle’=‘NCHA3’)
白やピンクの装飾花は直径20~30cmほどの大きな花房をつけるのが特徴です。
’ルビーのアナベル’(Hydrangea arborescens ‘NCHA3’)
「ピンクのアナベル・シリーズ」には‘NCHA1’ ~’NCHA8’まであり、花の色や大きさなどが違うようです。
’ピンクのアナベル・ピンカーベル’(Hydrangea arborescens 'Pinkerbell')
従来のピンクのアナベルより花が大きく、茎が丈夫で生育が旺盛なのが特徴
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