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とらや工房&東山旧岸邸:御殿場市

2018年05月17日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)
14日、沼津御用邸記念公園を後にして「とらや工房」と「東山旧岸邸」に行きました。

入口のサイン。ここを入るとすぐの所に山門があります。

黄緑の部分が「とらや工房」の敷地、濃い緑が「東山旧岸邸」の敷地です。

とらや工房

敷地面積:19,106m²、延床面積:538m²、鉄骨造一部木造の平屋。

昭和2年からこの地にある山門。酒井家の別荘の門として建てられたもの。

「とらや工房」は「旧岸信介邸」に隣接する敷地に建てられました。
設計者は、内藤廣氏。建物は庭の広がりを受け止めるように緩やかに湾曲し、喫茶室と販売所の間に作られた半外部空間は、庭の空気を引き込むような緑に溶け込むような空間設計が特徴です。竣工:2007年10月





販売所。奥には厨房があります。

「とらや」と言えば高級羊羹というほど有名で、我々庶民にはなかなか手が出ませんが、「とらや工房」ではお菓子+煎茶のセットで540円で頂けます。これでも庶民にはちょっと贅沢かな?

私は「大福と煎茶」のセット、あーちゃんは「水羊羹と煎茶」のセットを頂きました。


とらや工房の敷地を抜けると首相を務めた岸信介(安倍総理の祖父)の自邸として建てられた「東山旧岸邸」の入口へと続きます。

この岸邸は1965年に建てられた伝統的な数寄屋建築の美と現代的な住まいとしての機能の両立を目指して設計されています。
この邸は建築家・吉田五十八の晩年の設計(作品?)です。

敷地面積は5,669㎡、延床面積は568㎡、木造一部RC造の地上2階建て。

玄関ホール。塩化ビニールやアルミといった工業生産材料が使われています。

書斎兼応接間

和室。吊束を廃止し、欄間を吹き抜けにすることで、すっきりした室内に見せています。

吹き抜けの欄間

和室から見た見事な庭園。

居間。障子は押込戸になっていないが、荒組の雪見障子になっています。岸さんは庭に向かって置かれたソファで庭を眺めるのが好きだったそうです。

居間の照明

食堂。押込戸を利用して、障子・ガラス戸・網戸・雨戸を戸袋に引き込み、庭側が開放となる。

全開した窓から見た庭。まるで額縁に入った名画の様でした。



厨房。お手伝いさんが3人いたそうです。

小川が流れる和風の庭園




旧岸信介邸は2003(平成15)年に御殿場市に寄贈されたあと、一般公開されていますが、2階は非公開です。
2009(平成21)年からは、和菓子の虎屋のグループ会社である(株)虎玄(こげん)が指定管理者として管理運営を行なっています。


なお、とらや工房、旧岸邸共、静岡県景観賞優秀賞を受賞しています。


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