庭木や生け垣として古くから栽培されている「シャリンバイ(車輪梅)」(Rhaphiolepis indica var. umbellata)
和名の由来は、花が梅に似て、枝や葉が輪生状に出ることに因む。
樹高:1〜4mになるため、「タチシャリンバイ」とも呼ばれる。
バラ科シャリンバイ(ラフィオレビス)属の常緑低木~中高木
本州~九州、朝鮮半島・中国大陸・フィリピン・ボルネオに分布。
果実は直径約1cmの球形で、10~11月に黒紫色に熟す。
花期:5~6月 花径1cmほどの白い5弁花を咲かせる。
葉は濃緑色で光沢があり、楕円形で革質。
塩害など環境圧に強く、公園や道路の植樹帯などによく植えられている。
なお、樹皮は煎汁を「大島紬」(奄美大島産)の染料に利用します。
葉に丸みがあり樹高の低い変種「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」(R. umbellata var.integerrima)
シャリンバイより葉の幅が広く、広倒卵形または広楕円形。樹高は1.0mほど。
本州(中部以西)、四国、九州の暖地の海岸付近、朝鮮南部に分布する。
葉が小さいのが特徴の変種「ヒメシャリンバイ(姫車輪梅)」(R. indica var. umbellata f. minor)
常緑低木 花期:4~5月 新芽が赤く上品で、小葉で詰まった草姿は垣根に向く。
「ベニバナシャリンバイ(紅花車輪梅)」 常緑低木 花期:3~5月
中国南部原産のインディカ(R. indica cv.)の園芸品種や、インディカ(R. indica)とシャリンバイ(R. umbellata)との交雑種が数種が流通
インディカの園芸品種。’スプリング・タイム’(R. indica ‘Spring Time’)
生長が早く濃い目のピンク花を咲かせる。
インディカの園芸品種。’ミノール・マキノ’(R. indica ‘Minor Makino’)
淡いピンクの花が咲くが、葉の幅が狭く、新葉の赤みが強い。
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