田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

古民家カフェ「茶房 宮崎邸」:印西市

2019年07月18日 | お気に入りのお店(BOSO以外)

印西市に「展示・茶房 宮崎邸」という古民家カフェがあります。なんと築230年も経つ、元名主の家とのこと。

入口付近。家の裏側には大木があり、この家の歴史を感じさせます。

今日、娘夫婦・孫と6人で誕生祝いランチに行って来ました。

庭園も手入れが行き届いています。右の「カヤノキ(栢木)」は相当な樹齢になるでしょう。この他、立派な「イヌマキ」「ウバメガシ」なども。

屋根は桟瓦葺き。出桁造りで軒が深い。

入口のメニュー看板。営業は木・金・土曜日のみでメニューは1種類。週替わりです。

店の入り口。ご主人が案内してくれました。

玄関上の三重梁。釿(ちょうな)で削った跡がよく見えます。地震の心配は不要なくらい頑丈な造りです。

こちらの部屋は18畳もあります。琉球畳でしょうか?次から次へと予約の客が来て、すぐに満席になりました。凄い人気です。

客室(座敷)の「根太天井」。

 

中央には一間幅の「神棚」が、額には家紋?の「片喰紋」が飾ってあります。太い松材の「差し鴨居」(左側)や「大黒柱」も。

奥にも洋室(客間)があります。

部屋から見た庭の景色が素晴らしく、ゆったりと寛げる店でした。また、要所には季節の花々が飾ってあり、客を迎えてくれます。

こちらは「奥座敷(平書院、床、床脇(違い棚))」。私達は手前にある8畳の「中座敷」に案内されました。この部屋は三間続きでエアコンがありません。古民家なので夏は涼しく扇風機で十分でした。

平書院の「書院欄間」の上にも「組子欄間」があり、二重になっているのは珍しいですね。

「組子欄間」も素晴らしい。廊下側との境、次の間との境にもあります。天井は高く、「竿縁天井」です。 

廊下の両側にも欄間(外側は明り採り)があります。突き当たり右はトイレ。

建物の右手奥にも大きな洋室の客間があり、こちらにはキッチンやレジもあります。この部屋の小屋組みが重厚で素晴らしく、三重の梁は柿渋で幾重にも塗られています。

食前に提供される「グリーンスムージー」

ランチの料理(夏野菜と肉団子の黒酢餡かけなど)。コーヒーなどの飲み物付。男子にはちょっと量が少ないなぁ。

こちらは孫が食べた「ハンバーグランチ」

飲み物と🍨アイスクリーム付き。こちらはボリューム満点。

なお、私以外はデザートに「シフォンケーキ(抹茶アイス付き)」なども食べていました。またまた悲しい!

店の場所は印西市船尾483。北総鉄道の「千葉ニュータウン中央駅」か「印西牧の原駅」が最寄駅ですが、車でないとちょっと不便かなぁ。

 

 

 


ありがたや!ありがたや!

2019年07月18日 | 日々のあれこれ

長雨と日照不足で野菜が高騰とのニュース。中でも葉物野菜を中心に価格が2、3倍に値上がりしているとのこと。

そんな中、今日、弟夫妻が育てた野菜を義妹が送ってくれた。しかも、大量に。

ありがたいことです。感謝!感謝! 早速オクラを刻んで晩御飯に頂きました。美味い!

「人参、じゃが芋、胡瓜、プチトマト、オクラ、茄子、シシトウ、玉葱、インゲン、ピーマン」。なんと10種類もありました。娘やあーちゃんの両親の分まで頂きました。

弟夫婦は、自宅横の畑で野菜を育てています。私もほんの少しですが、BOSOの「ほったらかし農園」でサツマイモなどを育てています。自分で育ててみて、初めて野菜作りの大変さを知りました。BOSOには時々しか行かないのでほとんど管理できず枯れてしまったり、病害虫にやられてしまいます。野菜に対する愛情不足ですね。

本当にありがたいことです。またよろしく!なんてネ。


「キル フェ ボン」本店:静岡市

2019年07月17日 | お気に入りのお店(BOSO以外)

14日(日)、墓参りで静岡に帰省しました。

その折、フルーツタルトで有名なタルトケーキ専門店「キル フェ ボン」本店に行って来ました。

「キル フェ ボン」は、静岡駅北口から徒歩で約15分のところにある「青葉シンボルロード」に本店(発祥の地)があります。

同店は東京を始め、仙台・横浜・京都・大阪・福岡と全国に進出していて、評判店とのこと。

店の外観に飾られているディスプレイにもこだわりが感じられます。

店名のサインは小さく、しかもなんて書いてあるか判りませんが、一目で判るほど賑わっていました。因みに「キルフェボン」とはフランス語で「なんていい陽気なんだろう」という意味だそうです。

 

店内のショーケースには、常時20種類以上のタルトが並んでいて、何を食べようか迷うほど多彩な品々です。(※上の写真も店外から望遠レンズで撮影)

店内にはイートインスペースがあり若い女性でいっぱい。爺さんは近寄りがたい雰囲気でしたので、買い物はあーちゃんに任せ、私は外で待機していました。

血糖値が高い私の分は当然無しです。あーちゃんと弟夫妻用に3ピース購入。静岡限定メニューもあるようです。

中には1ピース1,000円を超える特選素材を使用したケーキもあるとか?

決してリーズナブルとは言えませんが、とにかく美味しそうです。三人はあっという間にたいらげ満足気でした。悲しい!

 

 

 


すごいですね!

2019年07月13日 | 日々のあれこれ

これはなんだろう?「柏の葉公園公園センター」に展示されていました。作者は「浜野彰夫さん」。手に取ってご覧くださいとのこと。

NETで調べてみると、浜野さんは「木喰仏(もくじきぶつ)」によく似た羅漢(らかん)さんの顔を色々な木(剪定枝等)に彫るのだという。

材料は半年から1年ほどかけて陰干し、皮付きの木に彫って、その木が持つ樹皮の表情、木目の美しさを生かした作品に仕上げるそうです。

カシワ、カクレミノなど、一体一体に樹種が書かれたラベルが付いています。

ごらんのように大量に展示されていました。120体くらいあるでしょうか?一つ一つの表情が豊かで、素材の木によっても質感が違って見えます。よく見ると顔つきがユニークな羅漢もありました。

浜野さんは2013年時点で既に羅漢さんを520体くらいは彫ったそうです。(※羅漢:煩悩をすべて断滅して最高の境地に達した人。)

定年後の楽しみとして素晴らしいですね。いまでも彫り続けているのでしょうか?

(※一部、ちいき新聞「チイコミ」から引用させて頂きました)

因みに「木喰(もくじき)」(1718年- 1810年)は、江戸時代後期の仏教行者・仏像彫刻家で「木喰仏」(もくじきぶつ)の作者。日本全国を旅し、訪れた先に木造の仏像を刻んで奉納したそうです。全国におびただしい数の遺品が残っているそうです。

 


若柴観音:柏市

2019年07月12日 | 日々のあれこれ

国道16号線、若柴交差点近くに「若柴観音」(真言宗豊山派長覚寺)があります。(若柴は江戸初期から明治22年までの村名)

このお堂には新坂東第八番札所として、「正観世音菩薩」が安置されています。(若柴観音:柏市指定文化財)

近年修築されて昔の面影は失われているそうですが、床を高くした入母屋造りで「流れ向拝(こうはい)」をもつ、三間三面の小柄なものです。

入母屋屋根の妻側の三角形の空間は、「破風」といい、破風板で囲われ、中心部に「懸魚(げぎょ)」という飾りを下げています。懸魚は火除けのまじないとのこと。破風板に彫刻を施した「破風金具」は「破風拝飾(はふおがみかざり)」、右下は「破風尻飾」だと思います。

「入母屋破風」の中央の「懸魚」(木製)と中心にある金色の飾りの「六葉」。懸魚が金属のものは特に数が僅少で、主として重要文化財に指定された建築様式の建物で見かけるそうです。中央の環が「破風拝紋」で、真言宗豊山派の宗紋(寺紋)の「輪違い」(複数輪が交錯する文様)。

本屋根から流れてきた向拝屋根側面の「縋破風(すがるはふ)」。下の優雅な曲線と装飾を持つものは「海老虹梁(えびこうりょう)」。縦の柱は「向拝柱」

屋根の端部である軒には二重に「垂木(たるき)」が多数並んでいて、先端は白く塗られている。

梁と梁の間に配置して上下をつないぐものを束といいますが、それが次第に装飾化された「蟇股(かえるまた)」(中央)。蟇股の中央にある装飾は何の動物?でしょうか。左甚五郎による日光東照宮の「眠り猫」は有名ですが。

 

柱の上の突き出た部分は「木鼻(きばな)」。木鼻は獅子(白)と象(水色)でしょうか?

向拝の「縋る破風板」の彫刻(水色と白の部分)

鬼瓦は「経ノ巻鬼瓦」。名前の由来は、鬼瓦上部分に付いている筒型がお経の巻物に似ているので。社寺などによく使用される鬼瓦。

鬼瓦には寺院の紋章である「卍(まんじ)」が、軒先瓦には「二つ巴紋」が入っています。卍は寺院の象徴として地図記号にも使用されていて、吉兆の印(幸運のシンボル)とのこと。

観音堂の背後に「長覚寺」の本堂があります。大棟の瓦は「青海波積み」

歴史的に価値のある建物(主に古民家)を見た時、建物の知識があると「なるほど、なるほど」となって楽しみが増えます。私は現在勉強中なので、このblogの記述には間違いがあるかもしれません。ご容赦を!