田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

愛知めおと旅:犬山②

2019年07月21日 | 日本っていいなぁ。(旅の思い出)

2日目。8:07発の名鉄犬山線「ミュースカイ」(特急)で犬山駅に。所要時間は約25分です。

「ミュースカイ」は、平成17年にグッドデザイン賞を、平成18年には鉄道友の会からローレル賞を受賞したそうです。「centrair」のロゴが随所に使用されています。

名鉄「犬山駅」。犬山城まで城下町を通り、駅から徒歩約20分かかりますが、城下町も十分に楽しめます。

犬山城に向かう道路にあったバス停

犬山市公式キャラクター「わん丸君」です。 

本町通りの「どんでん館」に。国指定重要無形民俗文化財の「犬山祭」で曳かれる山車(やま)13輌のうち4輌が展示されています。

山車「西王母(せいおうぼ)」(中本町)

山車「ほう英」(名栗町)犬山祭は1635年から伝わる「針綱神社」の祭礼で毎年4月の第1土・日に開催されます。

本町通りの「旧磯部家住宅」。西側正面全景。主屋、裏座敷、土蔵、奥土蔵、展示蔵の5棟から成り、いずれも国の登録有形文化財です。

屋号は柏屋(呉服商→製茶・販売業) 敷地は間口6.8m、奥行はなんと約58m、面積691㎡。(入場無料)

犬山市内の町家で唯一現存する「起り屋根(むくりやね)」。奈良・京都に多いそうですが、関東では見かけません。

平成16年に市が敷地を取得。建物は寄贈を受けています。

本町通りに西面して建ち、北側にミセ(板の間)、番台(畳敷き)、仏間、座敷を一列に並べています。

南側に通り庭、その南端に縁台、階段、台所を配しています。

主屋内部は、棹縁天井、一間の床の間、違い棚、書院、長押付の部屋、床の間のある座敷。座敷飾りは江戸時代には一般の商人には許されず、現在の造りは御禁制の外れた濃尾震災(1891)被災後に改造されたものとのこと。

仏間と座敷の間の「波型に彫り抜いた欄間」。めずらしいですね。

一枚板の廊下。

「通り庭」「三連竈(くど)」 敷地は間口が狭く、奥行きが長い「ウナギの寝床」のような造り。

廊下北側には渡り廊があり、客便所と裏座敷に通じています。廊下の壁は弁柄色の赤壁です。

「裏座敷」 平屋建、入母屋造、桟瓦葺で、床、棚付8畳の主室と西に5畳半の次の間を配し、南、東矩折れに縁を廻す。

裏座敷6畳。着物・帯を額装し、衝立にしていました。

「土蔵」腰部は、目地の漆喰がかまぼこ状に盛り上がる「海鼠壁(なまこ)壁」で黒い部分は瓦。

平面図を見て頂くと、間口と奥行の関係が判ると思います。

登録有形文化財5件の建築年代、構造形式、建築面積。

巨石の案内サイン(犬山城入口)

 この城は、敵が攻めづらいように丘や台地の上にたつ平山城(ひらやましろ)となっていて、この坂道は上りにくい道です。

高さ19m。四階(望楼)や廻縁(まわりえん)に見学者がいます。廻縁の下は「唐破風」、上は「入母屋破風」

急勾配で狭い階段。しんどい!

樹齢約650年の「大杉様」、当時樹高24m。1965年頃、枯れてしまいましたが城を守る御神木としてあがめられてきました。蔓性の「ノウゼンカズラ」が巻付き、花(オレンジ)が咲いています。

「針綱神社」

 犬山城遠景。天守からは濃尾平野や木曽川の絶景が一望できます。

愛知県犬山市と岐阜県各務原市小伊木町を結ぶ木曽川に架かる「ライン大橋」。正式名称は「犬山頭首工(とうしゅこう)ライン大橋」。左が車道、右が歩道。

濃尾用水の取水用可動堰(6門)でもあります。

 

昼食は「本町茶寮」で。城下町のメインストリート「本町通り」の真ん中に位置する築100年の古民家を改装した和カフェ。

店の入り口のカウンター席。私達は、手前のテーブル席に。平日(火)なので空いていました。

奥の座敷。右奥を見ると古いテレビに水槽がはめ込んであります。デジタル映像ではなく本物の魚が泳いでいました。

二階もあるようです。天井がめちゃくちゃ高いですね。

奥の庭も見させて頂きました。とても手入れが行き届いた素晴らしい庭でした。

庭は更に奥まで続いています。

 犬山市は「豆腐田楽」が名物なので「茶そば田楽定食」にしました。田楽味噌は糖質が多いので削って食べました。

 私達は冷たい「茶そば」を頂きましたが、うどんにもできます。

食後、犬山駅から急行で名古屋駅に戻り、名鉄百貨店でお中元とお土産を購入。14:24発の「のぞみ」で帰り、品川で上野東京ラインに乗り換えて、17:30に帰宅しました。

次回は、博物館「明治村」にも行き、更に足を延ばして「白川郷」「五箇村」まで行きたいと思います。


愛知めおと旅:名古屋①

2019年07月20日 | 日本っていいなぁ。(旅の思い出)

両親の墓参り(7/14)を終え、7月15日(月・祝)~16日(火)にかけて、少し足を延ばして「名古屋市」と「犬山市」を巡って来ました。メインは「名古屋城本丸御殿」と「国宝犬山城」です。(別頁をご覧ください)

14日(日)は、弟宅に泊めてもらい、義妹の手づくりの料理で歓待してもらいました。

翌朝、静岡駅まで送ってもらい、ひかりで名古屋に。駅の観光案内所で地図を入手し、情報収集。

名古屋駅周辺には、53階建てのJRセントラルタワーズ」やJPタワー名古屋「KITTE」などの新しい超高層ビルがオープンしていて、名所化しています。

予約している駅前のホテルにキャリーバックを預け、地下鉄の名古屋駅で「ドニチエコきっぷ(バス・地下鉄全線一日乗車券)」を購入。

このきっぷは、土・日・休日及び毎月8日に限り、1日600円で何度でも利用できます。なごや観光ルートバス「メグール」(500円)もありますが、こちらは「メグール(月運休→休日運行)」しか利用できません。曜日にもよりますが「ドニチエコきっぷ」は地下鉄・路線バスも利用できて断然お得です。もちろん「メーグル」も利用でき、沿線施設の割引などの特典もあるので、すぐに元がとれます。

「栄駅」で下車し、「オアシス21」(写真)を見てから、「メーグル」で「名古屋城」に行くことにしました。

「オアシス21」は、水をたたえたガラスの大屋根(水の宇宙船)、芝生広場(緑の大地)、バスターミナル、イベント広場(銀河の広場)、ショップが一体となった立体型の公園です。「名古屋テレビ塔」もすぐそばです。

銀河の広場で開催されていた「ケーブルテレビフットサルフェスタ」

ガラスの上に水が張ってあり、下で開催されていたフットサルの試合が透けて見えます。

こちらのバス停(名古屋テレビ塔)からは片方向のみで、名古屋城の方向には行かないことが判り、また地下鉄で「市役所駅」まで行くことになりました。いつものようによく確認もせずチョンボです。

「市役所駅」から名古屋城「東門」に向かうと相撲取りに何人も出会いました。ちょうど「ドルフィンアリーナ(愛知県体育館)」で大相撲名古屋場所開催中でした。

東門から入るとすぐに「清正公石曳きの像」「東南隅櫓(写真)」「表二之門」と続きます。(入場料500円→400円)

本丸御殿・車寄。

閉館中の名古屋城天守閣と本丸御殿

「金シャチ横丁」は2箇所あり、こちらは「義直ゾーン」。名古屋めしを堪能できます。

「那古野茶屋」:山菜きのこきしめん(冷)+アイスコーヒー1,450円。飲み物は半額(250円)ですが、それでもきしめん1,200円は高い? 香川の「さぬきうどん」などと比べると格段の違いです。

食事を終え、「徳川園」に行こうと「メグール」に乗車。今度は逆方向に行ってしまいました。このバス停は双方向でした。またまたポカをやってしまいました。「ノリタケの森」で下車し、乗り換え。(210円×2)

漸く「徳川園」に到着。

「黒門(登録有形文化財)」 明治33年に完成した尾張徳川家の邸宅の遺構。総欅造りの三間「薬医門」

徳川園ショップ「葵」に立ち寄ってから「黒門口」から園内に。(入園料:300円→200円)

虎仙橋(こせんきょう)。虎の尾に架かる檜造りの木橋。

「大曽根(おおぞね)の滝」 虎の尾を上りきると到達する落差6mの三段の滝。

海に見立てた水面の周りに見どころを配する「池泉回遊式庭園」

「龍仙湖(りゅうせんこ)」に面する中央の建物は「観仙楼(かんせんろう)」(レストラン、ホール、ショップなど)

 徳川家の家紋(三葉葵)は、フタバアオイ(二葉葵)の葉を円の中に三枚並べた紋章。二葉葵は多年草(落葉性)で二枚の葉を対生状に付ける。現物を見たのは初めてです。

「六葉葵」の軒先瓦。徳川園外周の板塀の屋根瓦に使われています。

最後は文化のみち「町並み保存地区」を散策。

先ずは、赤い瓦葺き屋根が印象的な「文化のみち二葉館:名古屋市旧川上貞奴(日本の女優第1号)邸」

川上貞奴と電力王と呼ばれた福沢桃介が暮らした和洋折衷の邸宅(二葉御殿)(入館料:200円→160円)

西側側面。東区二葉町から撞木町に移転・復元し、平成17年に文化のみちの拠点施設としてオープン。

1階大広間。鮮やかなステンドグラスが素晴らしい。 

1階:旧婦人室。旧茶の間に続いており、貞奴愛用品など生活の様子が覗える。

文化のみち「百花百草」 大正9年築の書院・茶室・土蔵を改修し、多目的ホールとして開館。(外観のみ)

「料亭・か茂免」 名古屋市の中心的な紙問屋、中井洋紙店主の旧邸。(外観のみ)

主税(ちから)町・長屋門。城下に当時(江戸時代)のまま残る唯一の武家屋敷長屋門(外観のみ)

名古屋駅に戻り、犬山情報を入手した後、晩御飯に。

夕飯は新幹線地下街エスカにある「ゆうふく」で、なごやめしの定番「ひつまぶし」を頂きました。結構、ボリュームがあり血糖値が心配です。もったいないので残せないタイプ。

「ひつまぶし」には、車エビ、牛肉、さんま、とりもあるんですね。あーちゃんはうなぎが苦手なので「みそかつ定食」です。

続きの犬山編は別頁の「夫婦旅:犬山②」をご覧ください。(作成中)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


犬山城:犬山市

2019年07月19日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)

国宝「犬山城(別名:白帝城)」1537年築城。織田信長の叔父信康が尾張と美濃の国境に築城。

現存する日本最古の城。日本100名城。(撮影:R1.7.16)

標高88mの丘陵地に築かれた平山城。背後は木曽川に面した絶壁。(天守の高さは約19m)

木曽川から犬山城を望む。正面の橋は「ツインブリッジ犬山橋」 

天守が国宝指定された5城のうちの一つ。(他は姫路城、松本城、彦根城、松江城)。日本で最後まで個人(成瀬氏)が所有していた城(~2004年)

望楼型・三重四階地下二階・複合式天守。唐破風:中央が弓なり状にせりあがっている部分。入場口は地下二階。

地下一階の梁。手斧(ちょうな)の跡がくっきり見えます。

「付櫓(つけやぐら)」天守の入り口が敵兵に破られそうな時、側面から攻撃を加えて防備する。

 本丸への入口である鉄門(くろがねもん)。復興された建物で、往時の建物ではない。

「廻縁(まわりえん)」四階の周囲に廻されている縁。高欄が低いのでスリルがあります。

天守から見た「木曽川」と「ライン大橋」。対岸は岐阜県

犬山遊園駅方向。

天守から望む鉄門

天守廻縁(左)から木曽川を望む。対岸の市街地は岐阜県各務原市。

亀の甲羅に桃が乗った形をした魔除けの瓦。


名古屋城(本丸御殿):名古屋市

2019年07月19日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)

名古屋城」は昭和5年に国宝に指定されましたが、昭和20年の名古屋空襲で本丸のほとんが焼失。

 

「天守閣」は、「小天守(左)」と共に昭和34年に鉄骨鉄筋コンクリート造で再建。手前が「本丸御殿」(撮影:令和1年7月15日)

平城で五重七階地下一階。徳川家康が1610年に築城。

「天守閣」は、設備の老朽化や耐震性が低いため閉館。名古屋城天守閣の木造復元は、2022年12月の竣工を予定。

金のシャチ。火除けのまじない。高さは約2.6m、重さ約1200kg。金(18K)は約43kg(雌:南側)~約45kg(雄:北側)使用

「東南隅櫓(重要文化財)」 屋根二重・内部三階の櫓。

 「西南隅櫓(重要文化財)」。大正10年に災害で倒壊。大正12年に宮内省により修復。奥が東南隅櫓。

「正門」。藩主や年寄職など一部の家臣しか出入りできない格式高い門。戦災で焼失し、天守閣とともに昭和34年に再建。

「表二之門(重要文化財)」。本丸南側にあり、鉄板張り。門の両側にある袖塀は土塀で、鉄砲を撃つための穴、鉄砲狭間(てっぽうざま)が開いています。 

本丸御殿」は、初代尾張藩主の住居・政庁として使用するため。1615年徳川家康により建てられた。

総面積約3,100㎡、部屋数は30を超える平屋建て。昭和20年空襲で焼失。平成21年から復元工事開始し、完成したところから順次公開。昨年全体公開となりました。総工費は約150億円

「本丸御殿・玄関車寄」。入母屋造の妻入りで、入り口となる車寄は正面に突き出ている。杮(こけら)葺の屋根、丸みのある唐破風。

「本丸御殿・玄関・一之間」。本丸御殿を訪れた人がまず通され、対面を待つ殿舎。金地の障壁画(竹林豹虎図)

「本丸御殿・表書院」。一番広大な建物で、正式な謁見に用いられた殿舎。

「本丸御殿・表書院」 奥が「上段の間」。華麗な花鳥画など。天井(上段の間)は「折上げ小組格天井」。

「対面所」。藩主が身内や家臣との私的な対面や宴席に用いた殿舎。

「本丸御殿・上洛殿(左)」、「鷺の廊下(中央)」、「対面所(右)」、「小天守(奥)」、「天守閣(最奥部)」

「本丸御殿・上洛殿・一之間(手前」)、「上段の間(奥):家光の御座所」。絢爛豪華な彫刻欄間・飾金具等。

「本丸御殿・上洛殿・二之間(二十二畳)」

天井、金具、欄間、襖など一つ一つの装飾が格式の高いものです。

「黒漆塗二重折上げ蒔絵付格天井」

「黒漆塗金具付格天井」

「破風金具、懸魚」

「唄金具(ばいかなぐ)」

「釘隠し」

「釘隠し」

「釘隠し」(上洛殿)

「引手金具」

彫刻欄間(上洛殿)

「花欄間」

「花狭間格子欄間」(上洛殿)

 「花欄間」(表書院・上段之間)

 

 

 

 

 


日本最大のアウトドアショップ:柏市

2019年07月19日 | 余談ですが・・・。

「茶房 宮崎邸」の帰路、リュックサックを購入しようと日本最大、世界でも最大規模となる体験型アウトドアショップ「Alpen Outdoors Flagship Store(アルペンアウトドアーズ フラッグシップストア)柏店」に立ち寄りました。

Alpen Outdoors は今年4月、柏市にオープン。3フロアあり売場面積約7600㎡、この種の店舗としては広大です。450ブランド、10万点以上の品揃えがあるそうです。この建物は以前、家電量販店でした。

1階にはキャンプ関連用品、2階に街とアウトドアを結ぶアーバンスタイルやキッズ関連用品、3階に本格的な登山関連用品と目的ごとにフロアが分かれています。

私のリュックサックは以前から痛みが酷い状態でしたが、だましだまし使っていました。四国旅行の際、遂に生地がボロボロと剥げ落ち、使い物にならなくなってしまいました。

最近、リュックを使う機会が増えたので、奮発して購入。容量は約25L、 重さは約600g、素材はポリエステル、サイズは32(W)×45(H)×18(D)cmです。

色々、見て周りましたが、どれも有名ブランドの上質で高額なものばかり。私が選んだリックが一番安かったのでこれにしました。

なお、こちらの敷地内には、建築家:隈研吾氏とスノーピークが共同開発したモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」をキッチンとして設置した「Snow Peak Cafe(スノーピークカフェ)」があり、本格的なコーヒーが楽しめるそうです。

因みに、こちらの店舗は超巨大なSC「セブンパーク アリオ柏」の通り(R16)を隔てた斜向かいにあります。(住所:柏市風早1-6-1