田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

今年も熱い夏がやって来ました。

2019年07月12日 | 日々のあれこれ

11日(木)のこと。また、今年も熱い夏が始まりました。

静かな公園に応援の演奏が鳴り響いています。高校野球の地方予選が始まりました。

今年で101回目の高校野球選手権は、7月11~25日に170校163チーム(連合チーム含む)が出場し、県内11球場で甲子園への切符をかけて争います。

 

令和最初の千葉大会を制するのはどの高校でしょうか?どうか甲子園大会も地元県の高校が優勝してほしいものです。

今日は第2日で第一試合は、地元市同士の「流山北高校」と「流山南高校」の対戦。

スタンドから吹奏楽の応援ソングが流れてきます。大塚愛の「さくらんぼ」。どちらの高校の応援歌かわかりませんが、軽快で元気になる曲です。

先に紹介した「花さんぽ:柏の葉エリア」で「県立柏の葉公園」をウォーキングした時ことです。

この日は昼までに自宅に帰らなければならないので、球場の中には入りませんでしたが、熱気は伝わってきます。

中学3年間、野球部に所属し、ベンチを温めていた身としては、心躍るものがあります。

因みに入場料は一般600円、中学・高校生100円、小学生以下無料です。

<追録>今日(12日)、鹿児島大会2回戦で鹿児島商55―0鹿児島修学館(5回コールド)という県予選記録(94年1回戦出水中央54―0奄美、7回コールド)を更新したとのニュース。負けたは鹿児島修学館(部員10人)は1点も取れずさぞかし悔しかったでしょうね?

地方大会の最多得点は98年の青森大会2回戦で東奥義塾が深浦相手に122-0で勝った例などがあるそうです。

 

 

 

 


花さんぽ:柏の葉エリア

2019年07月11日 | 日々のあれこれ

中々、腰が重くてウォーキングに出れません。

今日は仕方なしに道すがら花の写真を撮りながらウォーキングしようと出かけました。

結果、かなり頑張って、歩いてきました。(約15,000歩)

だらだら歩きの上に、時々花の写真撮影で立ち止まるので、あまり運動になっていません。まあやらないよりはマシなので良しとします。

道端や公園などに咲いていた花の写真です。

ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)」(別名:アメリカチョウセンアサガオ

(ナス科)薬用植物(有毒)<撮影:道端>

キクイモモドキ(菊芋擬き)」(別名:ヒメヒマワリ(姫向日葵)、ヘリオプシス)高温多湿に強い宿根草 <畑の隅>

アガパンサス」(和名:ムラサキクンシラン(紫君子蘭))はさわやかな涼感のある花を多数咲かせる。<撮影:千葉大柏の葉キャンパス>

ナシ原種「ヤマナシ」 固くて酸味が強くて、まずい。<撮影:千葉大柏の葉キャンパス>

カリン(花梨)」(バラ科)実はかなり固くて酸味が強く、そのままでは食べられないので、果実酒などに用いられる。<柏の葉公園>

モクゲンジ」(別名:センダンバボダイジュ)(ムクロジ科) 

花後にできた袋状の実。種子が数珠の材料になる。<撮影:千葉大柏の葉キャンパス>

カエデ・種名不明」 <撮影:千葉大柏の葉キャンパス>

コウヤマキ(高野槙)」(マキ科)「まつぼっくり」の先から葉が生じる。

秋篠宮家の悠仁様のお印(しるし)が高野槙<撮影:柏の葉公園>

アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)」(アカバナ科) 花径は10~15mm位で、花びらは4枚。帰化植物。

名前の由来は淡紅色の花を夕方開くことによるが、現在では昼間から咲いている。<撮影:道端>

キバナコスモス」(キク科)花茎の先に花径6センチくらいの花(頭花)を1輪つける。 

花色はオレンジ色ないし黄色である。<畑の端>

サフィニア?」鮮やかなピンクの花と真っ白な花のコントラストが綺麗ですね。<撮影:千葉大柏の葉キャンパス>

カタバミ(片喰)」(カタバミ科)黄色い小さな5弁花をつける。片喰紋は五大家紋 <撮影:道端>

ランタナ」(和名:七変化)(クマツヅラ科)常緑の低木 <撮影:柏の葉公園:公園センター>

サンパラソル・アプリコット」(キョウチクトウ科)サントリーが開発したマンデビラ。まとまりの良い草姿で早く咲く。<撮影:柏の葉公園公園センター:>

デンドロビウム・フォーミディブル」(ラン科) 比較的寒さに強い洋蘭で開花時期は4~7月頃、白い清楚な花を香りと共に楽しむことができます。<撮影:柏の葉公園:公園センター>

カサブランカ」(百合)(ユリ科)ユリの一品種。花が大きくて白くて豪華で、 香りも強くて良い。

真っ白であるために冠婚葬祭に重宝される。ピンクや黄色もあります。<撮影:柏の葉公園:公園センター>

ブーゲンビレア」(オシロイバナ科)熱帯性の低木。和名はイカダカズラ(筏葛)。<柏の葉公園温室にて>

ウキツリボク(浮釣木)」(アオイ科)常緑低木(1.5m以下)<撮影:柏の葉公園>

爽やかな青紫に縁取られた涼しげな花色「ペチュニア’サファニアアート・江戸しぼり’

ユニークな変わり咲き種。<撮影:柏の葉公園>

因みに「サフィニア」はペチュニアを品種改良した「サントリー」の商品名です。

ペチュニア’サファニアアート・ももいろハート’

白地にピンクのハートの模様がキュート!<撮影:柏の葉公園>

大実の「ブルーベリー」(ツツジ科)落葉低木 <撮影:柏の葉公園>

 

ユーチャリス」(和名:アマゾンユリ)(ヒガンバナ科)<撮影:柏の葉公園>

コエビソウ(小海老草)」 別名:ベロペロネ(キツネノマゴ科)半つる性常緑植物。<柏の葉公園温室にて>

サンタンカ」(アカネ科)<柏の葉公園温室にて>

ハイビスカス(ブッソウゲ)」アオイ科の花はどれも綺麗です。<撮影:柏の葉公園>

ワレモコウ(吾亦紅)」(バラ科) 枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける。<撮影:柏の葉公園>

オミナエシ(女郎花)」(オミナエシ科) 秋の七草の一つ。黄色い小さな花が群がり咲く。 <撮影:柏の葉公園>

ウコン(鬱金)」(ショウガ科) 地下に黄色の根茎を持つ大形の多年草。カレーに欠かせない香辛料。頭頂の花に見えるのは、葉の変形したもので苞葉と呼ばれるもの。8月頃、淡い黄色い花弁の小さな花が咲きます。<撮影:柏の葉公園:公園センター>

ヒルガオ(昼顔)」(ヒルガオ科)蔓性の多年草。花径5~6cm位の淡い紅色(ピンク)をした漏斗形の花。 <撮影:道端>

ペンタス」(和名:クササンタンカ)(アカネ科)星形の可愛い花を咲かせます。<撮影:柏の葉公園>

トケイソウ(時計草)」 (トケイソウ科) つる性常緑低木 <撮影:柏の葉公園:公園センター前>

ノウゼンカズラ」(ノウゼンカズラ科)花径は5~10cmでオレンジ色の大きい漏斗状の花をたくさんつける。<撮影:柏の葉公園>

メマツヨイグサ?(雌待宵草)」 <撮影:道端> 花(直径2~5cm)は夕方に開き朝にはしぼむ黄色い一日花。

ナンキンハゼ(南京櫨)」(トウダイグサ科)<撮影:柏の葉公園>

アベリア」<撮影:科学警察研究所>

シマトネリコ」(モクセイ科)常緑性高木。規則正しく並んだ照葉が涼やかで美しい。<撮影:千葉大柏の葉キャンパス>

ワルナスビ(悪茄子)」(ナス科)多年草。棘が多く、始末に困る害草。外来植物<撮影:道端>

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」花穂を枝先に薄紅色の花を咲かせ、夏季に扁平な果実を付けた後に初秋に黒く熟す。 <撮影:こんぶくろ池自然博物公園>

ヒメジョオン」(キク科)白い花を咲かせる一年草 <撮影:道端>

フロックス」(和名:クサキョウチクトウ)ハナシノブ科 <撮影:道端の花壇>

オニユリ(鬼百合)」の蕾(別名:テンガイユリ(天蓋百合))(ユリ科)<撮影:道端の花壇>

他にも大量に撮ってしまったのでこの辺にしておきます。

疲れたので柏の葉公園「松柏亭」でしばし休憩

呈茶席から見た庭園

冷抹茶(190円)をいただきました。天井の照明が写り込んであまり綺麗に見えませんね。

 


空飛ぶ巨漢

2019年07月08日 | 余談ですが・・・。

バスケットボールは詳しくありませんが、高校時代の昼休み、へたくそながらよくやって(遊んで)いました。

ところで、NBAウィザーズの八村塁(身長203cm、体重104kg)が、7月6日(現地時間)のペリカンズ戦で初の実戦を迎え、第3Qに豪快な「アリウープダンク」を決め、そのシーンが話題になっています。

※アリウープ味方からのパスを空中で受け取ってそのままダンクを決める

そこで疑問ですが、ダンクシュートの時、選手がリングにぶら下がっていますが、あんなデカ男がリングにぶら下がってゴールリングやバッグボードがよく壊れないなと思いませんか?

1990~2000年代に活躍したNBAスーパースター選手で「シャキール・ラシャウン・オニール」という選手は、何と身長216cm、体重150kgという超巨漢。そんな彼はNBAデビューした1992年のルーキーイヤーに、2度もダンクシュートでリングを破壊しているそうです。やっぱり壊れるんですね。巨大なのは、体格だけではなく、靴のサイズは41cmもあったとか。

その後、NBAではリングの強度を向上させるため改良。この改良後はリングが破壊されたことはないそうです。

因みにNBAのゴールの高さは10ft=約305cmあり、ゴールの直径は45.72cm(18インチ)だそうです。

ダンクのあとにそのまま、ゴールにぶら下がるのは反則だそうです。アリウープ(味方攻撃陣)に関しては黙認(容認)されているとか?。詳しいことはよく判りません。


梅雨の合間の?

2019年07月08日 | 日々のあれこれ

一昨日の夕方、松戸で会合(飲み会?)があり、梅雨の合間に出かけました。17:00からの集まりでしたが、自宅を早めに出て、運動不足を少しでも解消しようと最寄り駅まで約30分ウォーキング。

松戸駅西口。中央のガラス張りの建物は「聖徳大学」10号館。何時の間に出来たのか?

松戸駅到着後は周辺を散策。

昨年3月に閉店した伊勢丹松戸店跡地に今年4月新商業施設「KITE MITE MATSUDO(キテミテマツド)」(正面)がオープン。

右側の旧伊勢丹松戸店は延べ床面積は約62,000㎡ありますが、入居契約率は6割(H31.2時点)にとどまっているそうです。左側の超高層ビルは「松戸ビルヂング事務所棟」

 松戸では、今秋(10月下旬)北部市場跡に大型商業施設「Terrace Mall(テラスモール)松戸」がオープン予定です。

敷地面積約49,000㎡、延べ床面積102,479㎡、地上4階、全体の店舗数は180店舗で、全11スクリーン、約1900席のシネコンも入るそうです。前の道路(片側1車線)は普段でも混んでいて、更に混んで渋滞するのではと心配しています。

先ずは平成29年7月1日にオープンした観光案内所を覗いてみました。こちらは、松戸駅西口を出て徒歩3分、千葉銀行を過ぎて市民劇場手前にがオープン。観光案内所は、平成28年10月に設立された一般社団法人 松戸市観光協会が運営しています。松戸も観光に力を入れるようになったようです。

2020東京オリンピックを見据え、英語やスペイン語が話せるスタッフを配置し、観光・芸術・文化・食などの情報発信を行っています。周辺市の案内パンフレットも置いてあります。

観光案内所兼無料休憩施設の「松戸探検隊ひみつ堂」。こちらは「松戸シティガイド」をはじめとした市民が担い手で、松戸の歴史や、見どころ・味処などを案内しています。

周りがマンションだらけで残念な景観です。

大正6年に建てられたという「旧原田米店」の一角を改装しています。週に3日(土~月)だけ開くインドネシア産コーヒー専門店「Mahameru Coffee」としても営業しているようです。

店の入り口の梁。壁はねずみ漆喰塗り。裏側には「揚げ戸」があります。

旧伊勢丹の裏、「坂川」のほとりにある「春雨橋親水広場」

個人のお宅?ですが、他にも古い家があります。

こちらと前の写真の建物と一体の敷地でしょうか?鬱蒼とした緑に覆われ、中が見えません。

この後、駅前に戻り、「大黒 松戸本店」で、2時間ほど飲み会合?をやり、帰宅しました。(帰路もウォーキング)

私は相変わらず禁酒なので「オールフリー」の小瓶(334ml)を4本空けました。

松戸と言えば、「戸定が丘歴史公園」や700年以上の歴史を誇る「本土寺(あじさい寺)」が有名。是非訪れてみて下さい。

 


旧井上家住宅②:我孫子市

2019年07月03日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)

30日(日)、BOSOの帰り道「旧井上家住宅」を再訪しました。井上家は我孫子市の東端にあり、江戸時代には利根川舟運の主要な港町として栄えた布佐郊外の「相島新田」にあります。

手賀沼開墾に尽くした豪農・名主で、相島新田は井上家が開いたことで知られています。

1.母屋、2.二番土蔵、3.新土蔵、4.旧漉場、5.表門、6.裏門 計6棟が「市指定文化財」です。

【2018年6月25日に「旧井上家住宅」+「紅屋」(我孫子市)「古民家っていいなぁ」(千葉県内)で紹介済】

母屋(安政5年(1858年)築)。木造平屋建て(約76坪)、江戸末期の典型的な上層農家の格式。建てられた当初は茅葺でしたが、戦後屋根の痛みから現在の鉄板で覆われました。

今回は昨年7月末に保存整備工事(H28~H30)が終わった「二番土蔵」(外観のみ)を中心に、視点を変えて観てきました。

二番土蔵:嘉永4年(1851)築。土蔵造2階建、桟瓦葺。倉五番と書かれた「鍵札」も見つかっているため、この他にも4つ蔵があったと考えられています。

洪水からの被害を避けるために「水塚(みづか)」と呼ばれる盛土の上に築かれています。「二番蔵」の下にある石垣部分が「水塚」

 

「二番土蔵」の二階部分。両側に蔵の補修作業の際、梯子や縄、丸太などを掛けられるようにするための「折れ釘」(半円球:ツブ)があります。二階の観音開戸が中心から右に寄っているのはなぜだろう?

土蔵の入口。黒漆喰塗りの「戸前」(観音開戸)と腰高の格子蔵戸。防火対策から壁の厚さは30cm以上あるでしょうか?中に入ることはできませんでした。

家紋(井筒に三つ星)。左が「折れ釘」と角材、下見板。

井上家で使われていた二つの家紋が母屋土間の入り口に透かし彫りされています。

こちらの「丸に片喰(かたばみ)」の家紋は塀など至る所にあります。

古色塗りの「下見板(したみいた)」を釣り廻しています。

土蔵の外壁板は写真のように、「角折れ釘」を用いて木製の角材で固定します。 これは、近隣で火災が発生した時に、この角材を叩き落として即座に板壁を外し、延焼を防ぐものです。また、角材で外壁板(下見板)を止めるためのものでもあったとのこと。

 

屋根は切妻屋根。大棟を「青海波(せいかいは)積み」にしている。 樋も「折れ釘」に支持金物で取り付けてあります。

大棟の「青海波積み」の拡大写真。屋根の上部にある棟部分は漆喰と瓦により、青海波を模しています。

母屋は寄棟造りで、軒は出桁造(せがい造)。桁行12間、梁間6間半で、北東の土間の上部に2階を設けています。「式台玄関」は大正から昭和にかけて増築。

 

「唐破風(からはふ)」。「懸魚(げぎょ)」は破風板の下に装飾を目的として付けられる彫刻(これは鳳凰?)を施した板のこと。屋根の上にある飾りは「唐破風棟鬼飾り」でしょうか?

「蟇股(蛙股)(かえるまた)」下の蟇股の中央にも家紋の片喰紋があります。

式台玄関の「格天井」。大正12年以降に電気が開通していたと考えられています。

明治15年、松平乗長家(美濃岩村藩元城主)から嫁入りの際に持ってこられた葵の家紋の入った「長持」。彫金を施した金具に漆塗り仕上げで豪華な作り。

母屋の土間入口

母屋の土間から見た内部

式台玄関から見た母屋内部。差し鴨居は間口三間あります。残念な天井の化粧合板?。

土間から見た母屋内の「帳場」

南側のガラス戸。何時のものでしょうか?

石の「手水鉢」と縁側の軒先に吊り下げられている「手水器?」or「吊り手水?」。なぜ同じ機能のものが二つあるのでしょうか? 

広縁(切縁)。進行方向に対して横張りが武家造りになっていて、板と板の間には若干の隙間がとられてあり、身分の高い方が歩いた時に滑らないように配慮しているという説もあります。

座敷には上がれないので詳しくは判りません。

左は「平書院?」、中央が「床」(畳部)、右側が「床脇」。天袋・地袋の絵も由緒ありそうです?

「透かし彫り欄間」。なんの模様が彫られているのか暗くてよく判りませんでした。機会があれば上がってじっくりと見させて頂ければと思います。

大正~昭和にかけて増築された北側の「釜屋(炊事場)」。鉄筋コンクリート造として貴重な事例。

母屋と中庭(南側)

 

中庭

中庭から望む「相島新田」

灯篭の名称は判りませんが、全体的に曲線で柔らかな印象です。(中庭)

中庭の入口付近にはこんなに変わった灯篭も。

母屋の南西角にあった巨大な羽釜。油製造に使われていたようです。

「新土蔵」(昭和5年築(1930年))の全景。平屋(桁行六軒、梁間三間)、桟瓦葺、壁は金網+モルタル壁に白漆喰。樋がないせいか、漆喰壁の汚れが目立ってきています。

「新土蔵」正面。元々は米蔵。腰巻部分は「人造石研ぎ出し仕上」。

「新土蔵」。家紋(上:丸に片喰、下:井筒に三つ星)が入った鬼瓦。

「新土蔵」の内壁

敷地の北端の「旧漉場(こしば)」(大正8年築(1919年))。昭和2年の家屋届は「倉庫」。油漉場だった可能性は低く、造りも「せがい造」で作業場としては立派で仕事場や宿舎の可能性もあるとか。

外塀は瓦載せ塀(下見板張り、一部漆喰仕上げ)、大正時代後期

「旧漉場」。「出し桁造(せがい造)」で軒が深い。

「旧漉場」の妻側の「入母屋破風」。破風板の下が「懸魚」、中央が花形(六葉?)の彫刻。

「表門(27年度修復済)」 江戸末期(嘉永4年(1851)の本格的な「薬医門」。木造切妻造桟瓦葺。

内側から見た「表門」。こちらも棟(むね)が「青海波積み」。右側の「羽釜」も漉場で使用されていたもの。金魚が泳いでいました。

「表門」の「反り破風」と破風板の合わせの下に 着く飾り「蕪懸魚(かぶらげぎょ)」

母屋の北側にある「裏門(27年度修復済)」(大正11年築)。「表門」よりやや小振りですが本格的な「薬医門」。

内側から見た「裏門」。かつては公家や武家の正門として使われていたそうです。

表門とは異なり、紐漆喰や目地漆喰は施されていないため、白地が少なく全体的に落ち着いた印象。

「裏門」の両開き戸。「八双金物」で固定されています。丸いものは「釘隠し」で「乳金物」(別名:饅頭金物、乳鋲)と呼ばれています。

駐車場からの入口。左から「母屋」、庭門の両脇に延びる「屋根塀」、「旧漉場」(正面奥)、「井戸」(右手前)