田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

春の花:先代萩

2020年05月21日 | 花さんぽ・花めぐり

来年4月、ピカピカの小学1年生になる予定の孫がいます。

4月は小学ゼロ年生となり、9月に漸く1年生になるとの案も検討されています。小学校を6.5年間とするそうです。

色々と問題もあると思います。拙速に結論を出さずに時間をかけて充分検討してほしいものです。

「センダイハギ(先代萩)」は、茎先に総状花序を出し、マメ科特有の蝶形花で黄色い鮮やかな花を多数咲かせます。

別名は別属の「紫先代萩」と区別しやすいように「黄花先代萩」とも言います。

漢字では「仙台萩、千代萩」とも書きます。名前の由来は仙台市に生える萩の意味や、歌舞伎の「伽羅(めいぼく)先代萩」に因んででつけられたとのこと。

多年草で開花期は5~8月。草丈は40~80cm。葉は3出複葉で互生。

花後にできる豆果は偏平な莢状。地下茎を伸ばして広がります。暑さに弱く暖地ではやや育てにくいです。北海道では群生している湿原もあるそうです。

こちらが同じマメ科別属の「バプティシア(別名:ムラサキセンダイハギ(紫先代萩))」

北アメリカ原産のマメ科の宿根草。草丈は0.9~1.2m。葉は3出複葉で互生。

黄花先代萩には品種がなく黄花のみ。「バプティシア」には黄色やチョコレート色などの品種があります。


春の花:黄花匂矢車

2020年05月20日 | 花さんぽ・花めぐり
キバナニオイヤグルマ(黄花匂矢車)」(キク科)は切り花として人気が高く、冬から春にかけて流通
普通は「イエローサルタン」という英名で呼ばれます。
別名「キバナヤグルマギク(黄花矢車菊)」とも言います。 
「イエローサルタン」は、カスピ海沿岸地方原産の秋播き一年草で、草丈は 60~80cm。
葉は羽状に中裂し、互生します。
分枝が少く、細い花茎の先に花径5~6cmの頭状花を咲かせます。
頭状花の花色は鮮やかな黄色で、開花期は4~5月です。
同じ仲間の「ヤグルマギク(矢車菊)」(キク科)一年草。
「矢車菊」(写真上)は、明治時代に日本に渡来し、一般に「ヤグルマソウ(矢車草)」の名で親しまれています。
これとは別にユキノシタ科に「ヤグルマソウ(矢車草)」(写真上)という植物もあるので、混同しないよう「矢車菊」として区別しています。
山に行くとよく見かける葉に特徴のある植物です。

春の花:スターツ・デザート・ピー

2020年05月19日 | 花さんぽ・花めぐり

インターネット通販などの荷物を運ぶ配達業者が新型ウイルスの感染を危惧する注文主から、過剰な警戒や心ない対応をされるとのニュース。

「ちゃんと消毒してるのか」と、いきなり除菌スプレーのようなものを吹き掛けられたそうだ。頑張っているが、心が折れそうになることもあるとのこと。

なんと嘆かわしい対応。こんな時こそ、ねぎらいの言葉をかけるならともかく、あまりにも酷く情けなくなります。

この花、何に見えますか? 宇宙人? 

ユニークで個性的な花姿。遠目にも大変インパクトのある花です。

名前は「クリアンサス・フォルモスス(旧分類)」「スターツ(ト)・デザート・ピー(英名)」「スワインソナ・フォルモーサ(学名)」などと呼ばれています。単に「デザート・ピー」(砂漠の豆)の場合も。

在日オーストラリア大使館のHPでは「スターツ・デザート・ピー(Swainsona formosa)」で紹介されています。

原産地のオーストラリア西部では乾燥地帯に自生。南オーストラリア州の州花です。

原産地では匍匐性多年草。高温多湿に弱いため日本では一年草扱い。草丈0.6~1.2mで、全株に白毛が密生。

花期は1~7月(見頃:4末~5月)。見たことがありませんが、白花・ピンク花も。

花の長さは7~8cmで、枝の先端に4~6花つけます。

鮮紅色で旗弁(きべん)の基部に光沢のある黒紫色の目がある特異な花姿です。

小葉は長さ約2cm、長楕円形で奇数羽状複葉。縁は全縁。

 

 


春の花:空木③

2020年05月18日 | 花さんぽ・花めぐり

新玉葱は甘くて美味いので、このところ毎日食べています。

コロナ禍で巣ごもり状態の日が多いため、体重が増えて困ったものです。というかサボっているだけですが。

第3波、第4波が来るので、仮に解除されても当分の間は、3蜜になる場面は避けなければならないでしょね。

最後の空木は「フジウツギ科」、「ドクウツギ科」、「バラ科」、「ミツバウツギ科」です。

❶「フジウツギ(藤空木)」【フウジウツギ属】。 ※枝に空洞なし。

名は樹姿がウツギに似て、藤のような花が咲くことが由来。

落葉低木で樹高0.6~1.5m。枝先に穂状花序を出して、芳香のある紅紫色の花を付けます。開花期:7~9月。

花は基部から咲きあがり、同時に咲く花の数が少ない為、華やかさはありません。

枝は四角形で翼があります。葉は対生し、長さ8~20cmの長楕円形。

全体にサポニンの一種を含む有毒植物です。

 

「トウフジウツギ (唐藤空木)」

中国原産で古くから琉球で栽培されていたので「琉球藤空木」とも言う。

在来のフジウツギに似る。開花期は5~9月

 

中国原産で明治中期に渡来した❸「フサフジウツギ(房藤空木)」。

属名から「ブッドレア(ブッドレヤ)」と呼ばれることのほうが多い。

落葉低木で樹高1~2mになり、下部からよく分枝します。

開花期は6~9月。

黄花品種の「ブッドレア ’イエローマジック’」 

花色は白、桃色、赤、紫、橙色、黄色、淡紫紅色など多くの園芸品種があります。

枝先から長さ10~20cmの円錐花序を出し、芳香のある花を密に付けます。

 

❹「ドクウツギ(毒空木)」【ドクウツギ属】(別名:一郎兵衛殺し)※日本原産の本種の枝には空洞なし。 

落葉低木で、樹高は1~2m。

日本三大毒草(ドクゼリ、トリカブト)で、実は赤色から黒紫色に熟します。

実は猛毒で食べると死に至ることも多いそうです。茎や葉も有毒。くわばらくわばら。

黄緑色の花(開花期:4~5月)は地味で目立ちません。写真もありませんでした。

 

バラ科の❺「コゴメウツギ(小米空木)」【コゴメウツギ属】 ※枝に空洞なし。  

落葉低木で樹高は2.5mになり、よく分枝し、主幹の先端は下に垂れります。

開花期は5~6月で黄白色の5弁花を多数咲かせます。

「ミツバウツギ」と「コゴメウツギ」以外のウツギの葉は切れ込みがない単葉です。

これまで紹介したウツギの葉は対生ですが、「コゴメウツギ」だけは互生です。

ミツバウツギ科の「ミツバウツギ(三葉空木)」【ミツバウツギ属】 ※枝に空洞なし。  

開花期:5~6月、枝先に円錐過剰を出し、5花弁の白い花を開きます。ただ、完全には開きません。

葉は他のウツギと同様、対生です。これまでに紹介したウツギの中で唯一、葉が3出複葉です。

名は空木ですが、枝の芯には白い髄が詰まっています。

葉には細かい鋸歯がある。実は熟すと先が浅く2~3裂し、種子は光沢のある淡黄色です。

なお、「夏は来ぬ」という唱歌に「卯の花の匂う垣根に」という歌詞があります。

この「卯の花」は「ウツギ」の別名ですが、ウツギの名を持つ植物は、「バイカウツギ」以外は香りがありません。

なお、ウツギ類をきちんと見分けるのは難しいので、これからも加筆・修正や写真の入れ替えをしていきます。


春の花:空木②

2020年05月17日 | 花さんぽ・花めぐり

このところ、毎週土曜夜6時30分~BSテレ東開局20周年特別企画「土曜は寅さん!」4Kデジタル修復版を視聴しています。

昨日は1971年の7作目(マドンナ:榊原るみさん)を見ました。

49作目(浅丘ルリ子さん)までは、まだまだ長い道のりです。

昭和の時代に戻ったようで懐かしく見ています。

今日は「スイカズラ(吸葛)科」で、”ウツギ(空木・卯木)”が名につく花木です。前日のウツギ属以外は別の仲間です。

❶「タニウツギ(谷空木)」【タニウツギ属】 ※枝に髄があり空洞なし。

花色は淡紅色あるいは紅色。開花期:5~6月。北海道、本州に自生します。

❷「ニシキウツギ(二色空木)」【タニウツギ属】 ※枝に髄があり空洞なし。

蕾は淡緑色、花冠ははじめ白っぽく、のちに紫紅色になり、外側より内側のほうが色が濃くなる。

花冠は萼より先がなだらかに広がる。開花期:5~6月。

❸「ハコネウツギ(箱根空木)」【タニウツギ属】※枝に髄があり空洞なし。

花色は白から赤に変化します花冠は萼より先が急角度で広がり、釣り鐘型となります。開花期:5~6月。

中国原産で花色が濃紅色な❹「オオベニウツギ(大紅空木)」【タニウツギ属】

開花期:4~5月。ピンクから白に花色が変化する品種もあります。

❹-1「ワイゲラ ’ナナ・バリエガータ’」 オオベニウツギは、学名の「ワイゲラ」で流通する品種もあり、➍-1もその1つ。

葉の輪郭にくっきりと入る”黄白色の斑”がとてもきれいな品種です。

❹-2「ワイゲラ ’ナナ・プルプレア’

小さめの低木で、春の紅葉は赤味がかった色になり、その後徐々に緑色になります。

中国原産の➎「ショウキウツギ(鍾馗空木)」(別名:アケボノウツギ(曙空木))【ショウキウツギ属】

ツクバネウツギに似ていますが、萼の下に沢山の毛が生えているので区別できます。羽根も小さい。

➎ 木が花で覆われるほど花つきがよい。咲き始めピンクの花は、咲き進むと白に変化します。

枝が柔らかく、花期は枝垂れるような樹形になる。開花期:4~5月。

ツクバネウツギ(衝羽根空木)」【ツクバネウツギ属】 ※空洞がある。

➏ 開花期:5~6月

➏ 名は花冠が落ちたあとの5枚の萼が羽根つきの”衝羽根(つくばね)”に似ていることに由来。

オオツクバネウツギ(大衝羽根空木)」【ツクバネウツギ属】

開花期は4~5月中旬。より花が大きい。

ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)」(別名:アベリア、ハナゾノツクバネウツギ)【ツクバネウツギ属】。※空洞がある。

花冠は筒状の鐘形で先は5裂し、萼片は、5裂したプロペラ状。開花期:6~10月。

❽-1「ハナツクバネウツギ ’エドワード・ゴーチャー’花色が薄桃色で萼片が2~3枚

❾「オニツクバネウツギ」【ツクバネウツギ属】 絶滅危惧IA類(CR)

コツクバネウツギの変異種で、全体に白い開出毛が密生。

高知県と愛媛県の一部にだけ自生(絶滅危惧種)。開花期:5~6月。

明日は残りの4科4属を取り上げます。