ロビン・フッドが現れた!?
なぜ白井市に「伝説の義賊」が
▲二重に突き刺さった「奇跡の矢」と小野敏郎さん
数々の小説や映画にもなったロビン・フッド(Robin Hood)は弓の名手として有名です。イギリス・ノッティンガムのシャーウッドの森に住む盗賊の首領ですが、金持ちや権力者から金品を奪って貧しい農民たちに分け与えました。
12世紀頃のことです。西洋では代表的な「義賊」なので、知らない人はいません。といっても、実在の人物ではなく、あくまでも架空の人物です。
そんなロビン・フッドが英国から遠く離れた千葉県白井市で、一躍脚光を浴びることに。ごくごく少数の人たちの間で。一体、なぜ白井市にロビン・フッドが。
忘れもしない、4月26日のことです。この日の夕刻、9人の紳士が嬉々とした表情を浮かべ、とある会場に集結しました。会場の片隅には、ダーツの標的が。そう、「白井ダーツの会」のメンバーたちです。
豪華な食事と世界各国のお酒を上品に味見しながら、優雅にダーツを楽しむのが、この会のモットー。これほどの贅沢があるでしょうか。もちろん、美食とお酒をこよなく愛するブログ編集人の私も、メンバーの一人です。
ダーツが始まってから小一時間ほど経ったときのことでした。ダーツの矢を放っていた小野敏郎さんの口から「あっ!」という悲鳴が。小野さんは会の代表です。えー、一体、小野さんの身に何が起きたのでしょうか。
心配する他のメンバーたち。小野さんがひたひたと標的に向かいます。そして、じっくりと標的を観察し、「これはこれは…」と口走りました。「矢の上に矢が刺さってますよ」
それを聞いて、数人が標的に駆け寄りました。ひえー、小野さんが報告したように、最初の矢の上に、もう一本の矢が突き刺さっているではないですか。これには全員がびっくり。
▲小野さんの快挙を祝福するメンバー
いやあ、珍しいものを見せてもらいました。これを弓道では「継ぎ矢」と言っていますが、アーチェリーでは「ロビンフッド」という技。いずれにしても難易度が半端ではありません。ゴルフのホールインワン、いやそれ以上かも。
他のメンバーが小野さんの快挙を手放しで喜び、祝福しました。きっと何かいいことが起きるでしょう。その後のお酒が旨いのなんの。ロビン・フッドに乾杯!(文・山本徳造)