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ヒラリーのスパイゲート事件 【連載】アンディ・チャンのAC通信

2022-02-22 04:39:02 | アンディ・チャンのAC通信
【連載】アンディ・チャンのAC通信
ヒラリーのスパイゲート事件
No.883 (2022/2/17)
 
 
 

 2月11日にトランプのロシアゲートでっち上げ事件を調査していたジョン・ダーハム(John Durham)特別顧問が連邦法廷に提出した報告(ダーハム・レポート)でヒラリーがトランプのロシアゲート調査の資金提供者であり、ヒラリーの選挙顧問だったマイケル・サスマン(Michael Sussmann)弁護士がインタネットの専門家や会社を雇ってトランプの「ロシアゲート物語」をでっち上げた。ヒラリーが落選した後もトランプのホワイトハウスとニューヨークにあるトランプタワーのサーバーがロシアの銀行と連携していたという「ロシアゲート物語」をでっち上げ、更にその資料をFBIやCIAに渡して調査させたと発表した。

 ヒラリーがトランプのホワイトハウスをスパイしていたのが事実ならニクソンのウォーターゲート事件よりはるかに厳重な犯罪事件だが、左翼メディアは今日まで関連情報を報道せず、日本のメディアも報道していない。ダーハム・レポートの発表から1週間経過し、フォックスニュースはじめ多くの新聞社がスパイゲートの追加報道をしている。かなり複雑で錯綜した事件だが時間を追って説明する。

 ダーハム特別顧問とは、マラー特別検察官がトランプ疑惑を2年かけて調査したあと、「ロシア疑惑は民主党のでっち上げで、証拠はなかった」と結論した後でバー(William Barr)司法長官が「誰がトランプ降ろしの嘘の情報をでっち上げたか、無期限、無制限の調査」のため、ダーハム氏を特別顧問(Special Councel)に任命したのだった。

 バイデンがイカサマ選挙で当選して政権を取ったあと民主党の司法部、FBIやCIAは調査に協力せず、ダーハム特別顧問の調査は難航していた。しかし去年になってダーハムはヒラリーの選挙特別顧問だったサスマンがパーキンス・コイ(Perkins Coie)法律事務所との関係についてFBIに嘘をついたことを突き止めて彼を起訴したあと多くの人を極秘に喚問して新事実がどんどん出てきた。報道によるとダーハム特別顧問はすでに24人の大陪審予定者をインタビューした。大陪審の結果次第でサスマン氏は起訴される。

 ロシアゲートは2016年7月にヒラリーがコイ法律事務所を通じて元MI6諜報員がでっち上げた「スティール文書」をFBIを使って調査を開始し、遂に国会がモラー特別検察官を任命してトランプとロシアの関連を調査させた事件である。ダーハム特別顧問はヒラリーとパーキンス・コイ法律事務所の関連を調べて居るうちにサスマンとパーキンス・コイの関係がわかって起訴に持ち込んだのである。

 サスマンはヒラリーの選挙事務所の特別相談役だったが、彼はインターネットの専門家や会社、民主党の弁護士マーク・エリアス(Mark Elias)や、ロドニー・ジョフ(Rodney Jaffe)が社長である「Tech Executive-1(TE-1)」と称する会社や大学の学者、その他多数のハイテク人員を雇ってトランプのアラ探しをしていた。TE-1はインターネットデータを収集したあと「トランプのロシア関連の物語」を作成し、サスマンはこれらの陰謀操作に要した資金をヒラリーに請求していた事実が確認された。

 TE-1はトランプとロシアの関連を探すため、当初はニューヨークのトランプタワーとロシアのアルファ銀行がサーバーで連絡しているというガセネタをデッチ上げた。ヒラリーの選挙事務所の主任だったジェイク・サリバン(Jake Sullivan)は2016年10月31日に「トランプタワーのサーバーがアルファ銀行に通じている」と発表した。

 サリバンは現在のバイデンホワイトハウスの国家安全保障担当補佐官である。ヒラリー陣営はこのガセネタをFBIとCIAに提供し、政府の調査機関を使ってトランプの疑惑調査を開始したのである。ヒラリーが落選したあとも彼女の陣営はトランプ政権内の誰か(つまり内通者、名前は未発表)を使ってTE-1がホワイトハウスのコンピューターにアクセスすることができた、つまりヒラリーがホワイトハウスをスパイしていたことがわかったのである。

 これに関連した報道によると、トランプ政権が発足する直前の2017年1月5日に、FBIのコーメイ長官はオバマのホワイトハウスで多数の幕僚と秘密会議を行い、会談の直後にトランプタワーに赴いてトランプ次期大統領に事情報告を行ったという。報道によると秘密会議に参加した人員はホワイトハウスのオバマ、バイデン、ライス、サリー・イエーツ(司法長官代理)、FBIのコーメイ長官、DNI(国家情報長官)のジェームズ・クラッパーなどであると言う。

 その後コーメイ長官はトランプに嘘をついていたことが発覚して免職処分となった。ホワイトハウスの秘密会談はトランプを陥れるための会談だったのだ。トランプ降ろしの陰謀に誰が関与していたのかは追々明らかになるだろう。政府の司法、調査機関などの他に国会でもトランプを弾劾した議員の多くがトランプのロシア疑惑でっち上げの実情を知っているはずだ。

 ヒラリーが出資してトランプのあら捜しからトランプタワー、ホワイトハウスのスパイ、ロシア疑惑をでっち上げた上に、FBI、CIAを使ってトランプ降ろしの陰謀、マラー特別検察官の調査、さらにこれに飽きたらず国会のペロシ議長などは強引にウクライナ疑惑をデッチあげてトランプを弾劾した。2016年から最近に至るまでの反トランプ陰謀は数々の大きな台風を巻き起こした。ダーハム・レポートは最終報告でなくて、これから始まるアメリカの史上初の大台風の始まりで、ヒラリーが台風の目であると発表したのである。

 ヒラリーはトランプ降ろしの陰謀を企んだだけでなく、FBIやCIAの国家機関を使ってトランプ疑惑を調査させ、更にホワイトハウスのデータをスパイしていたのである。これはこれまでになかった大犯罪である。ニクソンのウォーターゲート事件とは比較にならないほど大規模な犯罪である。左翼メディアはダーハム・レポートの発表から1週間経っても沈黙しているが事実は隠せない。

 ウォーターゲート事件ではニクソンが辞職した以外に69人が起訴され28人が有罪判決を受けた。スパイゲートでは数倍の人間が起訴されるはずだ。バイデン大統領がスパイゲートに関与しているほかに、バイデン政権のサリバン、ブリンケン、ライス、オバマ、FBIのアンドリュー・マッケイブ(Andrew Macabe)前副長官とクリストファー・レイ(Christopher Wray)長官、コーメイ、CIAのジョン・ブレナン(John Brennan)元長官、DNIのクラッパーなど、数えきれないほどの政府の現役官僚や元長官が起訴されたらバイデン政権も民主党もガタガタになってしまう。乞う御期待。

(*御詫び=メールの不都合で本連載の掲載が数日遅れました。愛読者の皆様に深くお詫びいたします。)


 
 
【アンディ・チャン(Andy Chang、台湾名=張継昭)さんのプロフィール】 1934年生まれ。第2次大戦後に台湾からアメリカに留学し帰化した。現在、カリフォルニア在住。アメリカと台湾の時事ニュース中心に独自の視点で分析してネット配信している。AC通信は週刊のメルマガで、使用言語は日本語だが、本ブログでは日本のメディアでよく使われている用語に統一することにした

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