白井健康元気村は6月24日(日)、ここ数年介護・医療業界で注目されている「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群/通称ロコモ)をテーマに健康講話教室(共催・白井シニアライオンズクラブ)を開催しました。講師は白井市健康課保健師の荒木広江さん。
メタボよりも怖いロコモとは
ロコモとは、骨・筋肉・関節・椎間板といった身体を自由に動かす運動器(ロコモティブ)の障害で、要介護になるリスクが高まっている状態のこと。介護が必要になった原因のトップは、脳血管疾患(脳卒中)や認知症ではなく、このロコモなのです。会場となった白井市保健福祉センター(ウェルぷらっと)には、30人近い市民が熱心に講師の話に耳を傾けました。
講師の荒木さんによると、運動器障害の原因には、大きく分けて「運動器自体の疾患」と「加齢による機能不全」の2つがあるのだそうです。
①運動器自体の疾患
変形性関節症、骨粗鬆症による猫背、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症など。また関節リウマチによる痛みや関節可動域制限、筋力低下、麻痺、骨折、痙性などでバランス能力や体力、移動能力が低下。
②加齢による機能不全
筋力や持久力の低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下など。
このように運動器が衰えると、立つ・歩くといった機能が低下し、筋力やバランス能力の低下で、つまづいたり、転んだりしやすくなるのです。進行すると日常生活にも支障が生じます。つまり、要介護のリスクが高まるというわけです。さらに最悪の場合、寝たきりの状態に。つまり、ロコモは「健康寿命」を延ばすを短縮する、重大な疾患だと荒木さんは力説しました。
会場となった白井市保健福祉センター(ウェルぷらっと)には、30人近い市民が熱心に講師の話を聞き、ロコモにならないための「ロコトレ体験」も全員で実践しました。