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オバマの再出馬はあるか 【連載】アンディ・チャンのAC通信

2022-07-21 05:51:00 | アンディ・チャンのAC通信
【連載】アンディ・チャンのAC通信

オバマの再出馬はあるか

No.902(2022/07/19)
 

 

 

 3日前に記事を配信したら2時間後に豪州のKさんから「民主党がオバマかオバマ夫人のミシェルを出てくることはありませんか」というメールがあった。その通りである。オバマは民主党の黒幕、DSの総帥と言える人物だが、民主党には共和党のトランプやデ・サンティスに勝てるような候補者が居ない。最近メディアが盛んにミシェル・オバマの発言や行動を発表しているので、これは民主党側の観測気球(Weather Baloon)だろうと思うが、ミシェルの人気はあまり高くないし政治的経験もない。

 オバマの発言は少ないので彼の意向はわからないが、オバマは奸智に長けた政治家だから、たとえ出馬の意欲があっても「民主党の全体一致推薦」と「絶対に負けない状況」があってから腰をあげるだろう。絶対に負けない状況とはインチキ選挙しかない。それが出来るかは中間選挙の結果でわかる。

 オバマの動向を推測する前に次のエピソードを紹介する。
https://thehill.com/homenews/house/3557576-ronny-jackson-says-obama-criticized-his-2020-comments-about-bidens-mental-health/

 このエピソードを要約すると、2018年に嘗てオバマのホワイトハウスの侍医だったDr. Ronny Jackson (ジャクソン医師、当時は国会議員)がオバマに次のようなメールをツイートしたのだった:
「私がトランプに行った認知能力テストを覚えていますか?彼のテストは完璧(Aced)でした。それで、もしも同じテストを別の人(バイデン)に施す必要があったらどうなるか。考えると恐ろしい!!」

 すると20分後にオバマから次のような返事があった:
「私はいつも貴君に対し公私の場面で好意的だった。貴君はホワイトハウスの侍医で、海軍大将である。私は将来的にも貴君ともっと良い思いを持ち続けていきたい。だから貴君が今回バイデンに対する安っぽい批判には大いに失望した。これは貴君が医師として、またホワイトハウスの侍医としてふさわしくない行い、そしてわが政権の友人に失礼でもある。以後はもっと注意してもらいたい。」

 ジャクソン医師はFoxNewsのDan Bonginoとの対談で、この事があって以来、オバマとの文通をストップしたと話した。これは2018年のことでバイデンが2020年の選挙に出る前である。

 明らかにオバマはバイデンがボケで大統領にふさわしくない人間だと知っていた。だからバイデンが認知能力テストを受けることを絶対に避ける必要があったからジャクソン医師を叱ったのである。不適任を承知でオバマと民主党のDSはバイデンを推薦し、イカサマで政権を取り戻したのだった。

 然しながらバイデンは、大統領に就任して一年半でアメリカを惨憺たる状態にしてしまったのである。オバマはバイデンを推薦したことを後悔しているだろうか。2024年の選挙でバイデンはほぼ確実にアウトだが、オバマ以外に適任者がいない。でもオバマには再出馬を決定する前に以下の諸問題を考慮する必要がある。

【第一】:中間選挙の結果から2024年選挙で民主党が取る方法を決める。中間選挙で共和党が国会の上院と下院で過半数を制したらバイデンの弾劾はほぼ確実になる。バイデン弾劾の理由は三つもある。
(1)ハンターが多くの外国から賄賂を受け取っていた事にバイデンが直接関与していた証拠がある。
 New York Postの記事で、ジョー・バイデンは30回もハンター・バイデンの外国訪問に関与していたことが判明した。ハンターの所有していた「地獄から来たパソコン」に確実な証拠がある。
(2)バイデンが国家の戦略的石油貯蔵から取り出した100万バレル以上の石油をハンターの関与している中国の会社に売却した確実な記録がある。戦略的石油を敵国に売却したのは国家反逆罪である。
(3)バイデンの国境解放命令の後遺症で違法移民、麻薬密輸と犯罪者の密入国が増加した責任。ジム・ジョーダン議員は彼が国会の司法委員会の委員長になったらマョルカス国境安全保障長官とハリス、バイデンを弾劾すると確約した。

【第二】:中間選挙でどんなインチキ操作が行われ、どんな効果があったか、2024年にも使えるかという問題。中間選挙で共和党が国会多数となれば2020年のインチキ選挙の方法や証拠、証人探しが加速する。中間選挙でインチキがなければ民主党に勝てないし、負けたらインチキの調査が進む。2020年選挙のインチキは2年経ってもまだ解明されていない。インチキは2024年でも可能なのか。

【第三】:共和党は2024年選挙にトランプを出馬させるか。今のところフロリダ州長デ・サンティスの人気はトランプに匹敵するほどだがトランプの人気も衰えていない。共和党側で誰が出るかを十分に考慮する必要がある。

【第4】:バイデンが出馬不能となってもオバマはその他の候補者を降ろしたあと、民主党の全体推薦を操作する必要がある。バイデンはアウトだがヒラリーとハリスを下ろすのは難しいかもしれない。

 オバマが再出馬してトランプと戦うことになったら、それこそアメリカの「関ヶ原」の決戦で双方とも絶対に負けられない戦いとなる。しかしオバマの支持層にはトランプ支持層のような「推し、燃ゆ」の熱意が感じられない。オバマは元大統領で民主党のDSの総帥、絶対に負けられない。勝算がなければ彼には再出馬の必要はない。これらの問題を考えて見れば、オバマは2024年1月まで再出馬の決定を表明しないだろう。

 

 
 
【アンディ・チャン(Andy Chang、台湾名=張継昭)さんのプロフィール】 1934年生まれ。第2次大戦後に台湾からアメリカに留学し帰化した。現在、カリフォルニア在住。アメリカと台湾の時事ニュース中心に独自の視点で分析してネット配信している。AC通信は週刊のメルマガで、使用言語は日本語だが、本ブログでは日本のメディアでよく使われている用語に統一することにした

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