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あなたのマンションは大丈夫?  地下駐車場の二酸化炭素噴出事故

2021-04-17 07:16:32 | 特別記事

あなたのマンションは大丈夫?

地下駐車場の二酸化炭素噴出事故

▲同防災会が毎月発行している「防災だより」

 

 東京都新宿区下落合のマンション地下駐車場で4月15日、二酸化炭素(CO2)を含む消火用ガスが噴き出し作業員4人が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。消火装置は煙や熱を感知した場合、CO2を噴射する仕組みだそうですが、事故現場にはタバコなどの火気は見つかっておらず、何らかの形で誤作動したとみられています。
 白井市のマンション住民が自主的につくった「アーバンエクセル白井CD棟自主防災会」では、この事故に注目して急遽、掲示用の『防災だより』を作成し、住民に対処法などを告知することに。ちなみに、同防災会の桑原玉樹会長は、本ブログでもコラム『腹ふくるるわざ』を連載中です。
 同マンションの地下駐車場の消火設備は二酸化炭素ではありません。人体には無害なハロゲンです。ハロゲンそのものは有害ではないものの、酸素不足で窒息することも。
 ところで、炭酸ガス噴出による酸欠中毒事故が最初に発生したのは、昭和54(1979)年6月14日のことでした。兵庫県のビル地下駐車場で消防職員らが点検作業中、天井の噴出口から突然炭酸ガスが噴出したことから、職員らが酸欠状態で倒れたのです。不幸中の幸いで、死者こそ出なかったのですが、重傷者が1名出ています。
 その事故の後も同様の事故が度々起こりました。最近では、昨年12月22日に愛知県名古屋市のホテルにある立体駐車場でのメンテナンス作業中に、二酸化炭素消火設備が起動して二酸化炭素が放出され、1名が死亡、10 名の重軽傷が負う事故が。
 また今年1月23日には、東京都港区のビル地下駐車場で作業員が二酸化炭素消火設備の点検作業中に二酸化炭素が放出して2名が死亡しています。この2つの事故を受けて経済産業省と高圧ガス保安協会が今年の1月26日に二酸化炭素消火設備の事故で注意喚起を行ったばかり。今回の事故の翌日には、同じ注意勧告が再更新されました。
 地下駐車場や機械式立体駐車場などで使用されているの二酸化炭素消火設備は、消防法でも安全に対する技術上の基準が定められています。それくらい信頼性の高い消火設備ですが、取り扱いを一歩間違うと、中毒や酸欠などを生じる大きな事故につながり兼ねません。勝手に触ったりしないよう、くれぐれもご注意ください。


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