元気村村民がスキーで入賞
奥崎喜久さん 東京新聞で紹介される
●東京新聞 首都圏ニュース 千葉
<ひとキラリ>コロナに負けず、今冬もスキー入賞 白井の83歳・奥崎さん (2月2日)
2大会の賞状と「白井健康元気村」のそろいの上着を手にする奥崎喜久さん=白井市の自宅で
白井市在住の経済評論家奥崎喜久さん(83)は、今冬もマスターズのスキー競技大会に出場し、上位入賞を果たした。コロナ禍に対応し、日常の鍛錬方法に工夫を加えて体力を維持、2月に開催予定の3大会にも挑む。「全国には90歳で出場する人もいる。活躍を続け、同世代の高齢者を元気づけたい」と意気軒高だ。 (堀場達)
一月半ばは、連戦のため、スキー用具や寝具などを載せた愛車に泊まり込んだ。十六、十七日に新潟県で「第十四回八海山麓マスターズスキー大会」に臨み、群馬県へ移動、十九、二十日には「第十二回岩鞍カップマスターズスキー大会」でゲレンデを滑った。
種目は大回転で、二戦ずつ。男子八十代の部で、八海山は連続5位、岩鞍は3位、2位の成績を残した。競技では1・2〜1・5キロのコースを1分台前半のタイムで完走するという。「三十〜四十代までは1分を切っていた」。現在も時速換算で七十〜八十キロ。「こけたら、けがをするので普段から鍛えている」
青森県出身の奥崎さんは子どものころからスキーに親しみ、地元の高校、日本大学理工学部のスキー部で主将を務めた。通商産業省(現経済産業省)在勤中をはじめ、社会人になってからも全国大会に出場し続け、同郷のプロスキーヤー三浦雄一郎さんが一九七六年、欧州アルプス最高峰のモンブランを滑降した際は支援チームの一員として同行するなど、競技スキー歴は七十年に及ぶ。
これまでは「通勤」を、オフシーズンなどの足腰鍛錬に活用していた。最寄りの鉄道駅から勤務先、家まで意図的に迂回(うかい)路をたどり、長い距離を歩く。昨年は新型コロナウイルスの感染を防ぐため、春先以降は遠出を控え、東京都内に構えていた事務所を九月に閉じた。代わりに取り組んでいるのが地域ボランティア。
白井市の高齢者団体「白井健康元気村」に加わり、公園の清掃活動などに汗を流す。妻とともに日課としている一時間半ほどの散策は、ごみ拾いを兼ねている。
「あぜ道や川沿いなど起伏のある場所を選んでいる。気持ちの張りも出てきます」と笑う。
白井健康元気村の公園清掃で大活躍
白井健康元気村では毎月第2・4土曜日の朝、北の下児童公園(南山2丁目)、離山児童公園(清水口2丁目)、大山口児童公園(大山口2丁目)の児童公園3カ所と笹塚公園(笹塚3丁目)の計4カ所で清掃活動を行っています。奥崎さんが担当するのは、自宅からほど近い北の下児童公園。いつも早くから清掃する奥崎さんの姿からは、83歳とは思えない元気なパワーがにじみ出ています。
▲清掃活動の仲間たちと。右から2人目が奥崎さん