国内最大級の実弾が飛び交った!!
冨士総合火力演習予行に12名参加
毎年実施されている陸上自衛隊の富士総合火力演習は、「そうかえん」と呼ばれる国内最大規模となる実弾演習です。昭和36年から始まった同演習ですが、昭和41年からは一般公開されることに。令和最初の火力演習は8月25日に実施されますが、富士教導団を中心に人員約2400名、戦車・装甲車約80両、各種火砲約60門、航空機約20機が参加する予定です。
今年も約14万人が応募、その倍率は約27倍という狭き門。そのため、自衛隊では予行日を設定し、より多くの人が観戦できるようにしてきました。8月22日に予行演習には、白井健康元気村の有志を中心に白井市から12名が演習予行の観戦に参加。ご存じのように白井健康元気村の玉井秀幸村長は、海上自衛隊下総航空基地の群司令を務めた人物です。
▲JR御殿場駅で演習場行きのシャトルバスを待つ一行
▼バスを降りて玉井村長を先頭に演習場に徒歩で演習場に向かう。
プログラムも本番同様の2部構成で、陸上自衛隊の主要装備品を紹介する前段演習、「島嶼(しょ)部に対する統合作戦」をシミュレートした後段演習で構成されました。午前10時から開始された前段演習では、99式自走155㎜りゅう弾砲、81㎜迫撃砲といった迫砲火力からはじまり、90式、10式の各戦車と16式機動戦闘車(16MCV)も登場。
▲腰が痛いけど、我慢、我慢
▲大型輸送ヘリCH-47
白井からの参加者は前列シート座席に陣取り、迫力満点の演習を目の当たりに。戦車から砲弾が飛び出すたびに轟音が響き渡り、地面を大きく揺るがしました。これには初体験の参加者が驚きのあまり、腰を浮かすしかありません。後段演習では、対戦車へりAH-1S、大型輸送ヘリCH-47も。実戦さながらの演習に白井からの参加者は大満足して帰路に就きました。今回参加した村民の韮澤正さんは、元陸上自衛官。「27歳のときに退官したから、この演習場に来るのは50年ぶりですよ」と、当時を思い出して感慨深げでした。