【連載】腹ふくるるわざ⑩
新型コロナワクチンは安全なのか?《第2弾》
桑原玉樹(まちづくり家)
すでに196人が接種後に死亡した!
新型コロナワクチンの接種が進んでいる。最近は「もう打たれましたか?」が挨拶の決まり文句になっている。そんな中、6月10日のTBSテレビのニュースが、ワクチン接種後の死亡について報じた。「ワクチン接種後少なくとも196人が死亡している。5月28日にワクチン接種後3時間半で亡くなった神戸市の主婦の遺族は、大学病院に詳細な検査を依頼しており、ワクチンが原因で亡くなったのかどうかはっきりさせるべきだと考えている」という内容である。
ネット検索をしてみると、6月9日に発表された「第61回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第9回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」の「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要」という厚労省の資料があった。その資料には、次のように記載されているではないか。
●今年2月17日から5月30日までに報告された死亡事例は計139件となった。
●上記に加え、5月31日から6月4日までに報告された事例が 57 件あった。
●2月17日から5月30日までに報告された139事例を対象に、専門家の評価を実施した。
●評価結果は、以下のとおり。
・ワクチンと症状名との因果関係が否定できないもの―0件
・ワクチンと症状名との因果関係が認められないもの―0件
・情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの―139件
エーっ?! ということは、全員の死亡原因が「評価できない」まま、ワクチン接種が進んでいるのか。
インフルワクチンよりも高い死亡率
下の図1(上記資料から桑原が作成)を見てもらいたい。死亡者196人を年齢別にみると、60歳代から段々と割合が多くなる。「高齢者の命を救え!」という掛け声で、見切り発車で進められているのが、今回のワクチン接種だ。高齢者から順にスタートしているので死亡者に高齢者が多いのは当然かもしれない。しかも高齢者施設入居者への接種が始まった4月20日頃から死亡者数が急増しているという。
【図1】新型コロナワクチン接種後の死亡者数
死亡者には既往症を持つ人や薬を常用している人が多いようだ。そんな人も一律に接種している。そのために死亡率が高くなっているし、死亡原因もワクチンが原因でなく、語弊があるがワクチンを打たなくても「お迎え」が近かった事例が多いのかもしれない(新型コロナの死亡者数にも同様のことが言えるが)。
それにしても、6月9日時点で1回でも接種した人は全国で1522万人で、そのうち死亡者が196人。接種者100万人当たり12.9人が死亡していることになる。
ちなみに、新型コロナ感染症で死亡した人は6月10日現在で1万3925人。日本の人口(1億2557万人)と比べると、人口100万人当たり110.8人というわけだ。
予防のためと言われているワクチンにもかかわらず、本来の病気で亡くなる人の約10分の1が亡くなるのは異常に高くないだろうか。
令和元年シーズンには5648万人の日本国民がインフルエンザワクチンの接種を受け、5名の死者が報告されている。100万人当たり0.1人である。新型コロナワクチンは死亡のリスクが圧倒的に高いと言えよう。
このまま1億人が接種したら1300人程度が死亡する計算になる。2月にこのブログに書いたときは、「1430人が死亡するのでは?」と予測したが、それに近い。
接種で半数以上が風邪と同じ症状に悩む
また接種後の副反応については、図2のデータを参照してもらいたい。接種部位の痛みは90%の人に、倦怠感、頭痛、発熱は40~70%の人にある。ワクチンを打たなくても、99.4%(6月10日現在)の人は新型コロナウィルスに感染していないのに、ワクチンを接種したがために半数以上の人がこのように風邪と同じような症状に悩んでいるのだ。
【図2】主な副作用疑い発生した割合(日本経済新聞社作成:5月26日公表分までのデータに基づく)
しかし厚労省は、現時点で重大な懸念は認められないとして引き続き接種を進めていくことにしているらしい。個人的には、ワクチン接種は東京オリンピック・パラリンピック開催のため、あるいはコロナ狂騒曲終息のためには必要だと無理やり納得しているが、やはり合点がいかない。