自衛隊ヘリの墜落事故

　佐賀県で自衛隊の攻撃型ヘリ、アパッチが墜落しました。

　隊員一人が死亡し、一人が行方不明とか…。

　墜落したヘリは、整備終了後の確認飛行をしていたそうで、整備不良が原因なのかどうかは、まだ不明です。

　墜落の様子を見ていた人は、低空で飛んでいて急に爆発音が聞こえて墜落したと言っています。

　ヘリは住宅地に落ちて、墜落した住宅にいた少女が怪我をしています。

　住宅地の周りには農地が広がり、住宅を避けて田畑にヘリを誘導することもできずに落ちたということは、何らかの重大なトラブルと考えていいでしょう。

　沖縄では、米軍ヘリの緊急着陸が相次いでいますが、いづれも警報ランプが点灯してのものでパイロットや住民に被害はありませんでした。

　それに比べると自衛隊機の墜落は、ショックが大きく防衛省も困惑してるでしょうね。

　墜落したヘリが所属する佐賀県では、佐賀空港にオスプレイの配備も進められているそうですが、今後この配備に対して反対の声があがるのは必至でしょう。

　民間の航空機は安全第一で飛行しますが、軍用機は安全第一なんて飛行をしていたら撃墜されてしまいますし、敵の目を掻い潜って侵入しなければいけない作戦もあるので、かなり厳しい状況での飛行訓練も行われます。

　そんな時にはパイロットの高い技量が必要とされますが、今回は整備後の確認飛行ということで難しい飛行ではなかったと思います。

　今後、事故調査委員会の詳細な調査が行われるでしょうが、政府はその詳細を必ず詳細に説明して欲しいです。

　自衛隊の事故だからといって秘密にすることは許せません。

　国民の生命がかかってるんですから…。

　アメリカのような広い国土があれば、住民のいない地域に基地を作ることもできるでしょうが、日本は海に囲まれ山ばかりで平地の少ない場所に多くの人が住みつき、その間近に基地が存在しているという、タダでさえ危険な状況にあります。

　本来、国民の生命を守るはずの自衛隊がその命を奪うようでは笑えません。

　安倍さんも９条を改憲して自衛隊を憲法に明記したいのなら、国民から信頼される自衛隊という組織をもう一度見直し、さらにアメリカとの同盟関係（というか日本独自の防衛政策や外交）を再考する必要があるやもしれません。

　いつまでもアメリカ頼みの防衛政策を続けて行くなら、自衛隊を憲法に書き加えなくても今のままで十分だと思うのです。