米国の核体勢見直し…

　トランプ米政権は２日、米国の核戦略の指針「核態勢見直し（ＮＰＲ）」を発表しました。

　ロシアや中国、北朝鮮が核兵器増強を進める現状に対応し、爆発力を小さくし、機動性を高めた新型核兵器の導入を明記したものです（ネットニュースより）。

　これまで米国の歴代政権は、核兵器の削減や使用回避を目指してきましたが、トランプ政権は爆発力を小さくした核兵器の使用を今後行うかもしれません。

　ロシアは、クリミア併合の際に核兵器を使用する体勢にあったとも言われ、時代の波に逆行して新たな「冷戦」構造を作り上げようとしているかに見えてしまいます。

　これに対して、唯一の被爆国の日本の河野外相は「高く評価する」なんてコメントをすぐに出しました。

　まったく安倍政権は、何を考えているんでしょうか。

　日本はアメリカの「核の傘」の下で繁栄してきたのは事実ですが、中国や北朝鮮の横暴を恐れるあまりトランプさんにすり寄る姿はみっともないと思わないのでしょうか。

　戦後の日本は、自民党がアメリカに押し付けられたと称する「日本国憲法」によって「アメリカに守られる権利が日本にはある」と勘違いして、中国や北朝鮮、ロシアという政治体制の異なる国からアメリカが絶対に守ってくれると信じて、これまで国民を守るための準備を怠ってきました。

　核シェルターも何もなく、今では北の核に脅えるばかり…。

　喉元に核を突き付けられても「アメリカだけが頼り」という姿勢です。

　北朝鮮がやろうと思えば、いつでも韓国や日本は核攻撃に晒されます。

　韓国は国民全員が避難できるだけの核シェルターを作っているそうですが、日本は何もなし…。

　アッという間に何百万人もの命が失われるんです。

　そんな攻撃があって、やっとアメリカも重い腰を上げるのでしょう。

　核兵器削減に向かって国際社会は動いているのに、それに反するアメリカの方針に追随するのは情けない！

　北朝鮮制裁では「国際社会と協調して…」と大きな声を張り上げてる安倍さんですが、独りよがりの政策を打ち出すトランプさんに対して何も言えずに足並みを揃え、国際社会から白い目で見られているのは安倍さん自身です。

　こんなことじゃ～、憲法改正なんてとんでもない話です。

　もう少し、日本らしい被爆国という歴史を踏まえた外交ができないもんかと我が国の政権ながら憂いを覚えてしまいます。