メゾングッチの退去立会いを百何十回と経験して来た中で、思った事があります。
写真は、約9年間ご入居頂いて退去されたお部屋の、玄関両側にある洋室の窓側を撮影したものです。
(写真中央付近の白い部分には個人情報がありましたので、画像加工をさせて頂きました。)
このA号室の退去立会いの時に、入居者B様からこのように言われました。
『自然とカビが生えて来てしまいました。』...と。
ゆう企画さまからB様に、
『善管義務(借りている物件を良い状態に保つ義務)がありますので、時々換気をして頂いて、結露などが出たらマメに水滴を拭いて頂くなどをして、カビ発生の防止をして頂きたかったです。』
と言って頂きました。
また、弊社としては、この部屋のカビに対して、経験的に疑問がありました。
B様がご入居される前に、A号室をご契約されていたC様は約11年間住んで下さいましたが、退去立会いの時に、部屋中どこを見てもカビが生えた痕跡さえ無く、クロスや床の汚れ・キズさえ無い状態でした。
このC様の退去立会い時の部屋の状態が、今までで一番綺麗なお部屋で、チャンピオンと言っても良いほどでした。
その経験から、写真のカビ発生は、善管義務を心掛けて下さったか否か、入居者さまの住み方一つで防げた事だと思います。
また、あるテレビ番組で、
「カビの胞子は大気中に飛び回っているので、適当な水分があって、空気の流れがなく、ジメジメした環境であれば、カビはどこでも発生します。」
との学者さんのコメントがありました。
更に、どんなに建築技術が向上しても、カビは発生しうると言っておられました。
【カビを発生させない為の注意点】
・壁や床に結露が出たら、水滴を小まめに拭き取って頂きたいです。
・空気をよどませないように、在宅時は窓を開けて換気をして頂きたいです。
・カビの発生初期に『カビコロジ』などを使ってカビを取り除いて頂きたいです。
壁側のカビ対策として、退去補修工事の時にプラスターボード内には必要に応じてウレタン塗布等を行っております。
入居者さまも、カビや汚れの無いように、お気を付け頂けたらと思います。
ご協力をお願い致します。
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