(前回からのつづきです)発達障害に関する理解がTV番組などを通じて拡がっていくことこのことは嬉しいのですが
一方で、”グレーゾーンの発達障害”という存在に対する理解が得られる機会を失ってしまうかもしれない…という懸念があります
というのも、今回の金スマのように、メディアなど情報を通じて発達障害の知識、理解が進むのは嬉しいのですが、それはあくまでも症状、度合いの強い発達障害に対するものに限れているということ
もし、グレーゾーンの人がその番組などや書籍を見たところで、果たして《自分も発達障害だったんだ!!》と気付く人はいったいどれだけいるでしょうか?
そのような度合いの強い症状や典型的な発達障害の知識(たとえば空気が読めないKY・人の気持ちを理解するのが苦手とか)を植え付けてしまったら、まさか自分が発達障害だなんて思いもしないということになってしまいます
発達障害と診断がつく、一般的な症状だけを取り上げた情報を知識として得る(見る・聞く)ことで、同じように苦しい思いをしているのにも関わらず、《発達障害ってこんな病気(特性)なんだぁ~》と、判断してしまい、まさか自分が同じ発達障害(グレーゾーン)だという理解には繋がりません
もちろん、情報を流す側に企みや悪意などが一切ないのは重々承知
医師ですら正しいグレーゾーンの知識がないのですから、”現在の医学において認知されている発達障害に関する理解のみ”がメディアに情報として流れるのは当然といえば当然です
(そういった面において、発達障害のスペシャリストといえるべき医師は、東京・目黒のハタイクリニック院長、西脇俊二先生北海道・帯広市の十勝むつみのクリニック、長沼睦雄先生だろうと思います)
長沼先生はおそらく日本で唯一のHSPを臨床としている医師であろう思います
興味深いのは、どちらの先生も精神科医であられるというところですね
さて、
何故だかわからずに、本人は周囲との違和感を感じて、居場所がなく感じて、生きづらい…
そんな思いを抱えるグレーゾーンの彼らの辛さや生きづらさは、発達障害の診断を受ける人たちの抱える辛さとさほど変わりありません
グレーゾーンに位置する人たちにとって、症状の度合いや種類は違えど、診断を受けるほどの発達障害の人たちと、”生きづらさを感じる”という面においては両者に一切の違いなどはないのです
症状が軽いからといって、脳器質に問題を抱えていることに違いはないからです
定型発達とはどうしても違ってしまう生きづらいもんは生きづらいんです
逆に、症状が出ずらい分、発見が遅れて(対処も遅れる)しまう、(というかほとんどが本人すらも発達障害とは気付けないまま)その為、訳の分からない生きづらという暗闇を抱えたままの人生を送ってしまうでしょう
(症状が出ずらい分、イジメの対象や、就職面においては《表面上》は難を免れるでしょうが…)
まずは生きづらいと感じる本人が、発達障害であるとまず気付くことが大切なのかもしれません
(もちろん本人が苦しいと自覚していることが前提です症状が軽く、なおかつ自分に適した生活環境に身を置いている人なら、たとえ発達障害の傾向がある人でも生きづらいと感じることなく楽しく生活していけます そんなひとに向かって発達障害っぽいですね…なんていちいち言う必要ありません)
苦しんでいる本人がまず気付くこと
発達障害という、なにかトンでもない、自分には関係のない病気という理解から、広義の意味での発達障害という理解があるということをまず知ること
そうでなければ、そのための対処に自ら乗り出すことも始まらないからです
人は病気になったらその病気を退治するために薬を飲んだり、いろいろ調べたり、手術をしたりするのに、病気を予防するためになにかするひとはごく僅かしかいないです
自分の身に直接的に、なおかつすぐさま関係することでないと、人はなかなか意味を見いだせずに続けられなかったり、始められなかったりするものです(わたしも含め)
実際に、健康診断が面倒で億劫で仕方かなかった人が、重い腰を上げ検査に挑み、検査結果で怪しい数値が出たとすると…
するとどうでしょう
とたん、すぐさま別の病院に再検査の予約を入れたりするその行動のなんとも早いことかと
本当に驚いてしまいます
でも、人ってそんなものです
自分に関係あることでないと、重い腰は上がりません
そんなことを考えていたら、そういえば、昔こんなことを知り合いのおばちゃんから言われたのを思い出しました
「夜に一人で歩いていて、なにか怖いことが起きたら《助けて!!》と叫んではいけないよ、《家事だーー!!》と叫びなさい。」と…。
物騒な世の中と言われはいますが…
これなら、いっせいに玄関の戸が開くかもしれません
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