話しを聞くということは

二時間。

彼女はしゃべった。私は、ずっと聞いていた。

ご主人が、三年前に亡くなった。脳血管の病気で、寝たきりが何年も続いていたので、苦労している。

彼女も母親を介護していたけれど、数か月前に亡くなった。今は、一人で家にいる。仕事はしてるけど、どこか物足りないという。

話しをききながら、私は思った

「私の悩みなんて、ちいさい」と。

本当は、私の話を聞いてほしかった。話すつもりで会った。

でも、彼女の方が話したかったのだった。

積りに積もったこれまでの話しを。

彼女とは、幼なじみだから、半世紀以上の細く長い付き合いが続いている。

私の夫は、親の仕事の都合で、転勤が多かったので、そんな長い付き合いの友人はいないという。

私も、幼なじみといえる友達は、彼女ひとりだけ。

話したかったと思う、だから、本当は、二時間では足りなかった。

私ももっと聞きたかった。

でも、今の私は、それ以上の時間がとれなかった。

また、彼女に会って、話しを聞きたい。

アサギマダラ

渡りをする蝶をしっているだろうか、、、

アサギマダラ

この不思議な蝶々が気になっている。

鱗粉がないので、羽にマーキングができる。
人を恐れないので、捕まえやすい。
暑い日差しをきらうので、曇り空、木陰にいる。
身体に毒を持っているので、鳥に食べられない。

などなど、、

標高の高いところに、外来種の花、セイタカアワダチソウなんかも好んでみつをすう。

いちばんは、フジバカマを好む。

先日、公園で捕まえた。簡単に、つかまってくれた、、

フジバカマの蜜をすっていた。

マーキングがあった。

アサギマダラの研究者がつけたものだとおもう、、確信はない。

飛行機なら、２時間はかかる距離だとおもう。一か月かかって飛んできている。

羽が傷んでいた。

もっと南に飛んでいくのかな、無事にがんばってと花の上に戻した。

衆議院選挙

選挙演説をききたくなった。

ニュース映像にあるような、選挙カーの上に立ってする演説を。

駅前にでかけた。

聴衆は、思ったよりたくさんいた。

いちばん前のいいところを、テレビカメラが陣取っていた。さすがと思った。

そのすぐ横で、手作りの応援プラカードを持って、候補者に盛んに手を振っている。

熱意が感じられたけど、その後ろ姿を察するに、80代くらいのご婦人だった。

演説が始まった。

ヤジが聞きたかった。これが目的だったといっても過言ではない。

そうだという勢いのあるヤジは、会場の雰囲気を盛り上げる。

批判のヤジもあった。候補者のま反対の立場にいる聴衆だと思う。

現場というのは、こういうのをいうのだと感じることができて、

楽しかった。

しかし、、である。

聴衆のなかに、若者がいなかった。若い世代がいなかった。

残念だった。

将来の日本を決める選挙なのに、若い人よ、、関心を持ってね、、、、ね。

サングラス

久しぶりに会った。いつもの喫茶店、あっカフェで一時間ほど話した。

私は、いつものホットミルクで、相手はブレンド。

店員さんがすすめてくれるモカなんて、たのまない、、

話すことは、いっぱいあった。話題にこと欠かなかった。

でも、ほんとは、いちばん気になってたことが聞けなかった。

相手のサングラスが気になった。

どうしてかけてるのと聞くタイミングもなかった。

どうしたのかな、いまだに気になっている。

テレビドラマ

長く続いたテレビドラマだった。半年余り。

やっと終わった。「やすらぎの里」

ニュースは見ないのに、このドラマだけは見た。

昼間見ることができないことがあると、予約録画をしたりしてまでみた。

脚本家の倉本さんの考え方がよくわかった。

その考え方に賛成はできないこともあったけど、

最終回までみてしまった。

人は、１００％死ぬ。だからどう生き抜くかが問われる。