松方コレクション展
上野の国立西洋美術館で開催中。 そもそもこの国立西洋美術館はこの松方幸次郎氏のコレクションを収蔵するために60年前に建てられた美術館。 彼が第1次世界大戦前後に川崎造船所を率い船舶をイギリス等の同盟国に売却した多額の代金を基にコレクションしたもの。 そして彼は日本にも本格的な美術館が必要と考えていた。
しかし、そのコレクションは火災や大戦後の世界恐慌などの影響で散逸してしまったり、第2次世界大戦の我が国の敗戦により敵国財産としてフランス政府に没収されていた。
終戦後フランス政府から返還されたコレクションを収蔵するための美術館として建築された国立西洋美術館では、この松方コレクションを現在では常設展として廉価な料金で観ることができます。 今回の企画展のため常設展のスペースが空いたので、常設展では今迄殆んど目にすることも無かった作品が多数展示されていて、凄く新鮮に感じられます。 「松方コレクション展」に行かれたら是非常設展に足をお運びください。
私が初めて国立西洋美術館に行ったのは何と約55年前、中学生の時、開館して5年足らずの時でした。