eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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耐圧試験時のシース電流漏れ

2011年11月13日 | eつれづれ
来月、受電する事業所のため若干、変更してエクセル計算してみる。AC耐圧試験時に高圧ケーブルシースより漏れる(透過電流)Ic(対地静電容量成分電流)+Igr(対地抵抗分電流)等のインピーダンスZのエクセル計算式。

こちらは対地電圧6600/√3=3810Vの通常、受電状態での場合で10,350Vから3810Vに変更しただけの話しで漏れ電流も当然少なくなって来る。

画像UPしたらベクトルグラフのIoの線は画像低減のため消えてしまった様だ。
こんな計算は何もならないがシース電流のイメージが判れば良い。以前、今はどうかシランが高圧ケーブルのシース電流を毎月、測定して高圧ケーブルの良否判断を大っぴらに推奨していた御大電気技術者もいたが、サッパリ意味が無い事がわかる。そもそも異常で無くとも交流透過として流れているのだから...。ほかの意味で、やっても高電圧部分近傍、危険を冒してまでヤル様な事は無しボランティア?!なのだから。

下図はtanδ試験装置のメーカー取説より劣化判定基準。

同じくtanδ試験成績書の書式見本。本、エクセルではtanδ値の計算は無いversion。