eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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休止動力変圧器のAC耐圧試験

2011年11月19日 | eつれづれ
休止動力変圧器100kVA、2台を再稼働するとの事でAC耐圧試験を個別に定期点検と並行して実施。

耐圧トランス150mA二次側電流出力で高圧リード線に音声検電器を引っかけておくと「充電中」と常に叫んでいる。

AC耐圧試験風景。

今回、変圧器のtanδ値をエクセルで出してみたが、AC耐圧試験の二次側充電電流数値と合う様に対地静電容量μFを適宜、変えて入力する。この場合、下段表にある動力変圧器の静電容量を0.004μFにすると、ほぼ一致する。高圧絶縁抵抗値2000MΩでも極小の漏れ電流値なので、このエクセルに入力して見て...考えてみると交流透過のIc(対地静電容量成分電流)だけである事が判る。因みにAC耐圧試験10,350V.10分間印加で二次側充電電流は13mA流れた。 (エクセルにはIo=合成電流13mAになる様に静電容量μFを入力した)

マァAC耐圧試験も試験前後の高圧絶縁抵抗測定で変化なければOKだけの解釈だが...。
本、エクセルでもある程度は検証可能の様だが同じ100kVA動力変圧器でもメーカーが異なると年数ほぼ同時期でも二次側充電電流は倍も違うが一応、問題なく終了。
超多忙でブログUPもままならない針金電気ヤでした。