
パート1のIo=合成電流とIgr(対地抵抗分電流)絶縁抵抗値100MΩ、印加電圧381Vをエクセルに入力する。
これでコンデンサ容量0.22μFが結果として表示なればOKとなる。
当然、位相はIc(対地静電容量成分電流)分の電流だけなので90°となる。
ここで判る事は高圧ケーブル1000mでの静電容量なので実際は10m~長くとも100m程度である。
μF値はかなり少ない数値だが、高圧絶縁抵抗測定値は500とか4000MΩの高抵抗(高絶縁)なのでmA値は限りなく0に近いのが理解出来る。
よって充電中にシース電流を測定してもIc(対地静電容量成分電流)だけである。
高圧絶縁抵抗測定で健全なMΩがあった高圧ケーブルならIgr(対地抵抗分電流)はクランプリーカーなどで表示出来る様なレベルで無い事がエクセル計算でもわかる。
また、負荷電流の大きさでも常時、シース電流は変化する。

高圧ケーブルに電流5.10.20.30Aを流す。

これは高圧ケーブルシースを両端接地した時に流れる電流計算エクセル。

66kVとの記載だが6.6kVの間違いだろう。

一般的な高圧ケーブル亘長18mで三相短絡事故をおこした時にシースに流れる循環電流。
短絡電流は600AとしてPASロック電流は350A程度。
この時は12Aが、変電所OC動作遮断するまで流れる。
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パート1.2の考察で高圧ケーブルの実態が少しでも理解出来ればgoo、交流耐圧試験にも通じる。
健全な高圧ケーブルのシース電流のIgr(対地抵抗分電流)は余りにも極小、クランプリーカー表示はIc(対地静電容量成分電流)だけで、パンクする様なIgr検知などエクセル計算でも判る様に通常は出来ない。
キリが無いので終わり。