eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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高圧ケーブルシース接地の変形か

2021年07月12日 | eつれづれ

電気技術者7月号にあった記事に高圧ケーブルシース接地が出ていた。

過去の事故事例があったので再掲する。
高圧ケーブル短絡事故とはシース接地項目は関係なしでタマタマこの様な一括接続となっていたもの。

画像はキュービクル側を通常接地、高圧ケーブル側シースを3本まとめるだけで接地無し。

三相短絡事故が発生した高圧ケーブル端末。
これで変電所OCトリップでPASはロック後に開放する。
これは運良く再閉路成功したので波及事故報告は無かったが電力配電がルート調査して当方、到着とほぼ同じに車3台、現場到着。
客先、ガラス越しに凄い光と音が出た話。

仮に両端シース接地した場合、電力明示の三相短絡電流600A、高圧ケーブル亘長18mで発生した場合の循環電流は11Aとなる。
このシース接地方式は通常の変形接地方式の様だが他県の工事業者が施工したもの。
通常上のシース接地は、しないものと思っており特に事故発生まで気づかなかった。

数日の停電を経て高圧ケーブルの交換実施する。

今回のシース接地記事は、この両端接地は多く解説されているが...今回、これで納得した。施工した業者も高圧ケーブル長くもないのに、この施工は具体的に理解していなかった様だ。
色々、ネタ多いがgoodタイミングでの掲載で納得。