eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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ウェンナーの4電極法による大地抵抗計、大地抵抗率Ωm測定続きversion。

2023年09月24日 | eつれづれ

 

E緑リード線長さ20m

ES黒リード線長さ20m

S黄リード線長さ20m

H赤リード線長さ40m

当時、1回の検証測定のため共立電気計器(株)よりデモ機の貸出を受けた。

建設工事脇の土手に荷造りヒモを40mチョイ張る。奥が建設工事用の仮設キュービクル。

1m間隔にm数を書き貼付て行く。写真位置は22mの所。

大地抵抗計で測定しSAVE記録していく。

データをエクセルでグラフ化したもの。

建設現場は田んぼ、測定箇所は側の土手なので何も邪魔な埋設物など無し。

これが接地抵抗Ωを得るための計算のたたき台となる。

現実は土壌マップで大凡の高低を把握、当然河川近くは砂利、石ころで接地抵抗値は高い...幾ら棒打っても規定値Ωはクリア出来ない。

10Ωキープするのも難しくなる...ユンボで4角に堀り、棒を放射線上に打ちこみ、NGなら銅板、メッシュなども布設して挑戦するしか無くなる。

我々はバカの一つ覚えの如く竣工、定期点検等で接地抵抗測定して記載するダケ。

本画像での平均Ωは23.31で接地棒10φ.1.5mものを深さ1m打ちこめば計算では14.65Ωとなる。

EA等の10Ωにするには本数3本が必要となる。(1.5m×3=4.5m)

当時、接地メーカーより色々アドバイス受けたが、都会は地中に色んなものが有るので、こんな事はやらない話していた。誤差が多いアテにならない事?、自然相手なので当然、奥が深い接地技術。