あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

うれし恥ずかし、ヌード撮影会の巻 6

2015年04月03日 02時00分00秒 | 写真

 

つづき

 

友人とならんで弁当を食べた。

自動販売機で買ったお茶は、補充が間に合わずぬるかった。

このイベントは、近隣の業者にとってもすごいイベントのようだ。

弁当屋、新潟コ○コーラ、いろんな車が出入りしていた。

「ここで出す弁当は、高いくせにマズくてよぉ」

とか、いかにも場慣れしてるかのような話しをしてたヤツは、

昼食までコンビニの袋を持って撮影するハメに・・・

弁当の味に使う頭はあるが、かえって撮影の邪魔になって

しまう事を考える頭は持っていないようだ。

 

「どうだ?」

「まあまあ、だな」

そんなたわいもない会話が続いた。

残りフィルムを数えた。4本だった。

「これ、残り全部撮っちゃおうかな」

私が言った。すると友人が言った。

「でも、プリント代がな・・・」

あっ、そうだった。ポジならそのまま確認できるが、今日はネガだった。

まずい、ネガはプリントしてみないと、ピントや諸々が確認できない。

いくら、かかるんだ・・・

へたな暗算でも、けっこうな金額になることぐらいはわかった。

作戦変更である。

 

なにげなく、隣を見た。

おじさんが使い捨てカメラを何個もいじっていた。

これで、撮っていたのか?

人それぞれに、楽しみ方ってあるんだな、と思った。

 

モデルはバスの中で昼食をとり、入念に化粧をしていた。

でもカーテンを閉めていてよくわからなかった。

裸は見せるのに、化粧の姿は見せない。

女とは不思議な生き物である。

 

スピーカーから、なにか聞こえる。

午後はモデルとセットの組み合わせを変えるらしい。

なんだと、また同じモデルに当たったらどうするんだよ。

まったく、もう。

 

さあ、これから後半戦に突入だ。

 

         -- つづく --

 

*2015年 追記

 

        なぜいつものポジを使わずにネガを使ったのか、今となっては不明ですが、

        たぶんネガのほうがフィルム代が安いのと、どこの街の写真屋さんでも

        現像、プリントできるためだったと思います。

        ちなみにポジは現像方式が複雑なため、会津地方のポジは会津若松市

        に集められ、まとめて現像するため日数がかかっていました。

        ポジは現像方式から「内式」と「外式」に分けられ、外式の代表である

        コダクロームは発色層を持たないため薄くでき、シャープな画像を得るため

        にはこのフィルムしかない、と言われるほどの鉄板フィルムでした。

        ただ感度が低くて手待ち撮影がむずかしいのと発色が地味なので、

        人物撮影には向きませんでしたね。