あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

うれし恥ずかし、ヌード撮影会の巻 7

2015年04月04日 13時41分48秒 | 写真

 

つづき

 

後半、最初のセットに向かった。

心配してた通り、一度見たモデルだ。

でも、セットが違えばまた雰囲気が変わるかもしれない。

淡い期待は失望にかわった。

アマチュアカメラマンの撮る写真は「その女」の写真であり、

彼女がどのセットにいようが、その雰囲気はなかなか変えられない。

これはパスだな。

 

私はなるべく一度も撮ったことのないモデルをさがした。

「この子は見たことないな」

ある、モデルのセットの前で立ち止まった。

撮影するため列に並んでいると、前のほうで2人話をしている。

「このモデルは篠山〇信の写真集に出てたんだってさ」

そんな有名なモデルなのか。これはラッキーだ。

「何ていう写真集?」

「TOKYO NUDEだってさ」

おお、それ持ってる。生で見れるのか!ますますラッキーだ。

私は期待して自分の順番がくるのを待った。

 

私の順番がきた。

でも、そのモデルは・・・知らなかった。

たぶん、何かの端役で出ていたのだろう。

しかし、「私は篠山〇信のモデルよ」オーラが出ていた。

だれの言うこともきかなかった。

やっかいだ。でもだれも文句を言わず、モデルが勝手にとった

ポーズでシャッターを切っていた。

そんなもんだ、とみんな納得してるのかな?

でもいいや、モデルはあなた1人ではないし、かってにやってなさい。

 

私は次に移りかけたが、その時例の使い捨てカメラのおじさんがズンズン前に進んだ。

ズームなんてないから、大きく写したいときは前に進むしかない。

モデルは初めて笑った・・・というより大笑いした。

そしておじさんの言うことをきいた。

プロ機材で、しかめっ面してるやつよりおじさんのほうが、

彼女にとってはすごく人間らしく映ったのかもしれない。

 

さあ、残り1時間だ、がんばって撮るぞ。

ん?でも待てよ・・・

 

                  -- つづく ---

 

*2015年 追記

 

        裸関係のお姉さんたちは、しかめっ面で腕組みしているような人より、

        自分の裸に明るく素直に喜んでくれる人の方が好きみたいですよ。

        ストリップ劇場で自分のお気に入りの女の子が出てくるまで居眠り

        している人は、楽屋で「前から2列目のハゲオヤジ、寝てやがる」

        と引き継ぎされて、全員に無視される、という話しを聞いたことがあります。

 

        当時、けっこう有名なAV女優がモデルで出ていたらしく、

        サイン色紙を持っていたり、一緒に記念撮影をしたりしてましたよ。

        でもさぁ、そこまでは・・・・ねぇ。

        だいたい、だれに見せるんだよ。自慢できないよ。