先日、「四季島が走るよ」と、記事にしたが、
別に私自身は、撮影するつもりはなかった。
しかし、しばらく流し撮りしていなかったので、練習も
兼ねて撮影してみた。
列車を撮影するときは、風景の一部とするか、あるいは
鉄のように列車をメインにするかによって、レンズと
構図が違う。
よく見かける「三脚を立てて、待っている」という鉄道写真の
光景は、実はあれでは、1、2ショットしか撮れない。
列車がくるまえに、がっちり構図を決めて、あとはそこに
列車がハマるのを待っているだけなのだ。
だから、鉄は流し撮り用にもう1台、望遠レンズをつけた
カメラを持っている。
そのカメラで追うのだ。
今回のセッティング。もし、参考になれば使ってください。
今回の撮影場所は、よくSLなどで登場する、山都町の一ノ戸鉄橋。
引いて風景写真としても画になるのだが、今回は、
列車が「四季島」であることが判別できなければ意味がないので、
ある程度列車が大きく写り、なおかつ、ある程度風景も映り込む
中望遠を選択。
ISO感度の設定。
天気が悪く、シャッタースピードが出ないので、ISO800に設定。
「そんなもの、オートでいいじゃん」
と言われそうだが、フィルムでもデジタルでも、可能な限り、
低い感度で使用してください。
その方が、きれいに色が再現されます。
ISO感度を上げるときは、「これでは、ぶれる」という、
やむを得ない状況の時だけです。
特に動いている物の撮影の時は、重要です。
モードを「連写モード」にします。
よく記者会見で、「パシャパシャパシャ!」って音するでしょ?あれ。
列車はある程度の速度で移動していますので、メモリー書き込み
完了を待っていたのでは、枚数が稼げません。
記者会見で連写するのは、人間の行動は予測できないので、
「うわっ!」という瞬間、撮れてないとデスクから叱られるから(笑)。
これは、カメラの性能(バッファ容量)に依存します。
意外に落とし穴なのが、安くて低速なメモリーカードを使っている場合、
すぐにバッファがあふれ、シャッターが切れなくなります。
良いカメラを買ったら、メモリーも良いものにしないと、
本来の性能が出せません。
あっという間に、昔のフィルム1本分撮り終わるよ。
昔は、「あ~、フィルムもったいね~」と思いながら撮影していたが、
今はデジタルになって、気が楽だね。
AFを「サーボ」モードにします。昔は「動体予測」モードと言ってました。
同じ速度で移動している場合、今の距離から1秒後には
どれだけ移動するかは計算で求められます。
同様に、今のピント位置から1秒後のピント位置まで、どれだけ
レンズを移動させれば良いか、計算で求められるのです。
これの繰り返しで、ピントを合わせ続けられるのです。
サーボの得意な物・・・・・等速度運動するもの。車、飛行機、列車、船。
サーボの不得意な物・・・・動きの予想がつかないもの。生き物(人間、動物)。
AF?俺なんかMFだぜ、と言う方はどうぞどうぞ。
私は「いいな」と思った物は取り入れる方なので・・・
ちなみに、流し撮りでプロが使うテクニックとして、スローシャッターがあります。
スローシャッターにして流し撮りをすると、背景が流れてスピード感が出ます。
しかし、しっかりカメラをホールドしないと、被写体がぶれてしまうので、
慣れないうちは、お勧めできません。
喜多方駅に1時間くらい停車するので、追いついて駅で撮影。
駅前の駐車場、無料駐車時間20分、ギリギリだったぜ。
なんとも中途半端な構図だが、周りの住民に迷惑をかけず、かつ
伊代ちゃんのようなことはしたくないので、これがギリギリ。
しかしさあ、鉄といっしょに撮影していたんだが、列車もきていないのに、
なんでパシャパシャとシャッターを切るんだろ?わからん。
そのくせ、私の連写モードが炸裂したらびっくりして見ていたが、
おいおい、それくらいは基礎だぞ。
最後に、以外と難しいのがベストショットの選択。
明らかな失敗写真が多ければ選びやすいのだが、連写モードだと
似たような写真が一杯になる。
しかもカメラの性能が上がっているので、明らかな失敗が少ない。
けっこう、選ぶのに悩むよ。
あと、四季島って、結構な頻度で走るので(磐越西線がルートに入ってる)、
地元にいれば、いつかは見られると思います。
時刻は、前回記事にした時間で固定のようです。