あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

花の記憶~チューリップ

2006-02-26 21:39:39 | 私見・雑感

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春も間近。
花屋さんの店先では、春を告げる彩とりどりの花達が、その柔らかな美しい姿と清清しい香りで楽しませてくれています。

さて、この花。何だかお分かりですか?

チューリップ。
愛らしい蕾の形の外見がこの花の可愛さですが、花が開くとこのようにまた一味違った表情を見せるのです。

私は、数ある花の中でも、チューリップが一番好きです。

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長くくねくねと伸びた茎は、時間によって少しずつ方向を変えます。少しでも明るいところを探して。太陽の光を求めて。
だから、花瓶に活けていても奔放気ままに位置を変える困った奴。ウェディングブーケにでも使おうものならちょっと苦労します。(個人的に、ワイヤー使いはあまり好きでないので・・・)
でも、その自由気ままな動きがまた良いんですよね。

それに花びら。開くと内側の花びらの付け根の色が異なっていて、外見とは違う雰囲気。“中はどんな色?”花が開くのを待って覘くのもひとつの楽しみです♪
花びらは朝になると開き、そして夜にはまた閉じます。
それを幾日も繰り返す内に、やがてだんだん閉じなくなってきて、最後には開ききったままの状態になります。
そして、花びらが1枚、また1枚と落ち、花が終わるのです。


もう10年くらい経つでしょうか。
当時愛していた人ととても辛い別れをした直後、私は誕生日を迎えました。
当日、勤め先の会社に大きな花束が届きました。私宛でした。
差出人の名前はなし。
配達してくださったお花屋さんに聞いても“匿名というご希望でしたので・・・”とはっきり教えてくれませんでした。
でも、本当は名前を聞かなくても、私にはすぐにそれが誰か分かっていました。

私の大好きな色のチューリップを、年齢の数、しかも私がとても好きなお花屋さんから・・・。

20代後半だった私の年の数のチューリップ。
両手を回して抱きしめられるくらいのボリュームでした。
ふんわりとその花束を両手に抱きしめると、切ない香り。

言葉はないけれど、静かにそして深く伝わってくるその人の想い。
少しの涙の後、思い切って彼に電話をかけました。

「どうしたの?え?花束?・・・良かったね~!そんなことをしてくれる人がいて!」
受話器の向こうで明るくとぼけた口調で笑う彼。

お互いに苦しんだ末に選んだ別れだったから、ヨリを戻すことはもうなかったけれど・・・。

頂いた花束は、全ての花の花びらが床に散り敷くまで、ずっとずっと大切に見守りました。
まるで、終わってしまった私達の関係への静かなお弔いのように・・・。

今でもチューリップを見ると、鮮やかにその時の記憶が蘇るのです。

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屋根の上のヴァイオリン弾き

2006-02-26 14:49:31 | 私見・雑感

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昨日、久しぶりに休日の同居人きょんくんと2人で、『屋根の上のヴァイオリン弾き』を観て来ました!

『屋根の上・・・』といえば、“森繁久彌さん”が思い浮かぶくらいで、実は今まで一度も観たことがありませんでした。それが、現在は市村正親さんがテヴィエ役を演じられていることを知り(遅すぎ^^;)こりゃ観るしかないねってことで行って参りました。
チケットは、一番安いB席しか空きがなく2階席とのことでがっかりでしたが、実際に日生劇場に行ってみるとなんとほぼ正面の最後列。舞台の全体が見渡せる意外に良い位置でした。(もちろん、細かな表情は全く見えませんが)
観劇は全く初めてのきょんくん。どちらかというと興味がない分野だし、ひょっとしたら上演中に眠っちゃうかな~なんて思っていたのですが。

もう、物凄く、面白かった~!!!!!!

25分間の休憩を挟んで、2幕あるのですが、1幕目終わって休憩時間に入るや否や「むちゃくちゃ面白いね~!!」と瞳キラキラのきょんくん。上演中も、眠るどころか笑ったり緊張したり、すごく良い反応で、本当に楽しんでいる様子。「俺のカルチャースピリット(!)が刺激されたよ~!!」との名セリフ?まで出てきちゃいました。

きょんくんも全く同じ感想だったのですが、この物語は、ユダヤ民族を取り巻く厳しく悲しい現実が基になっているのにもかかわらず、決して重々しく暗いだけにならず、その中にも愛情や希望を感じることができる感動的な内容でした。市村さん演じるテヴィエの明るく人情に厚いお人よしの性格がそのまま舞台の雰囲気を作ってるんだなーって。所々に見られる市村さんのコミカルな演出も、茶目っ気たっぷりの明るさをもたらしてくれました。

ああ、チケットが取れたなら、是非S席でもう一度観てみたかったなー。
きょんくんと私の思いです。
「篠原涼子が惚れたのがこれでよく分かったよ。市村さん、本当に格好良かったなぁ」しみじみと呟くきょんくん。
本当に市村さん、とっても素晴らしかった!!
最高の休日をありがとうございました♪

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