我が家の窓から見える風景の中に、お気に入りの場所がいくつもある。
大きな大きなケヤキの木。
ホームセンターの駐車場に使われていたすぐ前の空き地にその大きな木は立っていて、ぼんやりと外を眺めるのが好きな私にとっては、そのケヤキ太郎は大事な大事な風景のひとつ。
高さは20メートルくらいかな?
新緑の頃には若葉色の芽をたくさんつけ、あっという間に緑の葉がその木を彩り、秋には紅葉して、冬はその広がったたくさんの太い枝々が、見慣れた冬景色のひとコマだった。
私のお気に入りの黒帽くんことオナガもその大きなケヤキが大好きで、集団でやってきては騒がしくギュイギュイ鳴き交わしながら枝をあちこち飛び回っていた。
それが・・・。
つい数日前、本当に突然に、バッサリと根こそぎ切り倒されてしまった・・・・。
その一区画は少し前から整地を始めたから、もしかしたら新しい建物が建つのかもしれない。
それにしても・・・。
あんなに大きくなるには、いったいどのくらいの歳月がかかったんだろう。
あの大きな力強い生命の力が、こんなにあっけなく消し去られてしまうなんて・・・。
きっとこんなこと、全国いや全世界のあちこちで日常茶飯事なんだよね。
そしてきっと、当たり前で仕方のないことなんだろう。
今こうやって私が住んでいるマンションだって、同じ経緯をたどったのかもしれないし・・・。
でもなぁ。
大切な友達を亡くしてしまったような、そんな寂寥感いっぱいのあひょです