先週末は
珍しく福岡市内でも積雪。
車も屋根も白い綿帽子。
雪の日に生まれたからでしょうか
雪景色を見るとわくわく、それでいて何故か懐かしく、心が落ち着きます。
どんなに深く降り積もった雪も
時間と共にやがては解けて水となり、大地に染み込んでゆきます。
今、私の周りでは
大小様々な出来事が起きていて
その変化を受け止め、あらゆる感情と向き合いながら
よりよい方向を求めての毎日です。
心穏やかではいられない日もあるのですが
こんな毎日も
いつか振り返った時にはきっと
あとかたもなく解け去ったいつかの雪景色のように
淡く懐かしい一瞬の思い出に変わってしまうのでしょう。
そして
渦中の真っ只中のこんな時に
美しい音楽や素晴らしい映画、標となる書物の存在が
どれほど強力なサポーターとして力を与えてくれるのか
その事実を有り難く実感しています。
音楽といえば
少し前に書いた『素敵なバーディー』が
何故あれほど心に響いてきたのか
先日その答えが見つかりました。
あれはやはり
今の私に対するメッセージ。
私にとっての「バーディー」は
想いを残した特定の異性のことではなく
東京、そしてこの土地にまつわる全ての事柄。
愛する懐かしい人達、そこに流れる風の匂い、慣れ親しんだ懐かしい風景、様々な記憶
そんな、感傷も含めた全ての象徴としての東京だったのだと。
1月末の東京行きでそれをはっきり悟りました。
東京を去る新幹線の中で
飛ぶように流れ去ってゆく慕わしい東京の風景を眺めながら
今、私が居るべき場所は
残念ながら、もはや東京ではなくなっていること
そして
3年前の突然の帰福の意味
(頭では理解していても、感情では未だに受け入れきれていなかったもの)が
ストン、と腑に落ちてしまったのです。
何事にも必ず意味がある。
東京ではなく
福岡でやるべきことがあるから
その導きとしての異動。
実際
私だけでなくきょんくんまでもが最近
大きな見えない力によって新たなる流れに導かれています。
具体的なことはまだほとんど見えていないけれど
何かを成すために一つの方向に向かって進んでいることだけは
ヒシヒシと感じています。
『素敵なバーディー』は
新たな心の区切りのために仕組まれた
ちょっとした決別のメッセージソングだったんだなぁ…と。
もちろん
大好きな東京とは今後もより一層深く関わってゆくことになるでしょう。
新しい形で。
愛して止まない大切な街として。
この福岡にしっかりと根を下ろした
新しい気持ちで。
あひょの心の中に
深く深く降り積もっていた根雪も
ようやく雪解けの時を迎えたようです。