心理カウンセリングの勉強を始めて最初に痛感したのが
“私今まで、ほとんど人の話を聴いていなかったなーf(^^;)”ということ。
もちろん、これまでにも
誰かと会って話をしたり、電話をしたり、相談を受けたり・・・ということは普通にあったし
『傾聴』という言葉も前から知ってて
できるだけそれに努めているつもりだったのですが。
トマス・ゴードン博士の『コミュニケーションを阻む12の障害』
これに照らし合わせると、私の陥りやすい傾向としては
「忠告・提案」「講義」のようです。
相手の話をただ聞くのではなく、それを受けて
「それは〇〇なんじゃない?」とか「じゃあ××したら?」とか
相手の内容を受けて「あー、分かる!実は私もね・・・(自分の経験を話す)云々・・・」
と、自分の考えや思いを話してしまう。
その根底にはたいてい
“(相手のために)良かれ(と思って)”という気持ちがあるのですが
実はその“良かれ”が曲者で、これこそが
相手との真のコミュニケーションや
相手の自己成長を阻害する一番の悪因になってるのかもなぁ・・・と強く感じました。
仕事面では、学んだ内容を可能な範囲で実践していますが
「お話を聞いてもらえてすっきりしました」とか
「いろいろ話せて、考えがまとまってきました」とか
たまにではありますが、そんな嬉しい言葉を頂けるようになってきました。
友達でも、恋人でも、夫婦でも、親子でも。
ただ、聞いてほしいだけ。
人って案外、話をするとき、望みはただそれだけなのかもしれません。
うんうんってうなずいて。
そうなんだねーって、言葉を受け止めて。
心を感じて。
感想や批判や提案は要らない。
ただ、聞いてもらえるだけで
それだけで、自然に視界が開けて
進むべき道が見えてくるのです。