今回のロシアのウクライナ侵攻は世界に衝撃を与えましたが、これまでとは違ってAIによる戦争だということです。ウクライナが未だに持ちこたえているのは、欧米からの武器の供給もありますが、それと同時に、AIシステムによるロシア軍への監視が行われているからなのです。それによって、攻撃目標を特定し、ドロンなどを使っての攻撃がより有効になっています。
そのAIシステムというのは、スパイなどを使わなくても、一般に公開された情報を分析する能力によってウクライナ軍が優っているのです。最終的にはあらゆるデータを分析するのは人間がやる仕事だとしても、それによって相手が何を意図して行動しているのかが、手に取るように分かるのです。
サイバー攻撃によって相手国のインフラを破壊するとは違って、致命傷にはならないと思いがちですが、実際にはかなりの効果があるのです。私のパソコンにも色々な広告が表示されますが、あれなども、私が何を考えているかを、これまでのSNSなどの記事から判断し、必要な情報を提供してくれているわけです。
しかし、敵国が何を考えているかが分かり、一人ひとりの私たちの心まで見通せるというのは、ある意味では薄気味悪い深刻な事態です。そのうちにAIのテクノロジーによって、人間が操られる時代が来ないとも限りません。 平和を希う仏教徒にとっては、戦争は断じて許されるものではありません。科学の進歩によって、人間が滅亡に至ることを危惧してなりません。それを阻止するために、私たちに何ができるかというと、悉有仏性の信仰を世界中の人に知ってもらうしかないと思っています。どんな人も殺めてはならないのです。
写真は破壊されたマリウポリの市街地
合掌
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