猪苗代町の沼ノ倉にある中国人殉難烈士慰霊碑
中国駐新潟総領事館の劉宏代表総領事の来賓あいさつ
遠藤久福島県中国人殉難烈士慰霊碑保存会長(福島県日中友好協会会長)の謝辞
中国との交流の絆を強めなくては、と実感しました。福島県中国人殉難烈士慰霊祭は福島県中国人殉難烈士慰霊碑保存会が主催して去る9日午前10時から猪苗代町の沼ノ倉にある中国人殉難烈士慰霊碑前で行われ、県内を中心に約100名が参列しました。
同慰霊祭では、渡部英一福島県中国人殉難烈士慰霊碑保存会副会長が開会の辞を述べ、眞田隆浄土真宗本願寺派樹林山西円寺御住職による読経に引き続き、参列者による焼香が行われました。
このあと、二瓶盛一猪苗代町長、中国駐新潟総領事館の劉宏代表総領事、橋本逸男公益法人日本中国友好協会副会長の来賓あいさつがあり、これに対して遠藤久福島県中国人殉難烈士慰霊碑保存会長(福島県日中友好協会会長)が謝辞を述べました。
同慰霊祭終了後は、同町長浜のホテル「みなとや」で同保存会の総会も開催され、今年度の事業計画などが採択されました。
同慰霊碑は沼ノ倉や宮下発電所の建設現場で犠牲になった中国人のために1971年に建立されたものです。沼ノ倉の発電所は1943年に着工し、1944年12月に完成しました。宮下発電所は1941年に着工し、運用を開始したのは敗戦後の1946年12月でした。約1000人の中国人がその過酷な労働に従事したといわれ、そこで25人の貴重な命が失われました。
同保存会は福島県日中友好協会が中心になって2005年に発足しましたが、2015年に同慰霊祭で参列した、当時の程永華大使は「実際な行動をもって過去の歴史を直視し、また後世の人々に警鐘をならし、中日友好と永遠の不再戦を訴えるために、たゆまぬ努力を続けてきた」ことに感謝の意を表しました。
会津における水力発電所の建設は日本の国策にそったもので、中国人や朝鮮の人たちの力もあって、今日の会津の水力電力の基礎が築かれたのです。このことに関しては、しっかりと後の世にまで語り伝えるべきだと思います。
合掌
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