会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

聖寛のホーホケキョ「令和に思う」

2019-04-16 17:26:54 | 日記

 もう少しで平成が終わろうとしていますが、色々な思い出が脳裏をよぎってなりません。私が天王寺に入山したのが平成4年4月でした。バブルが崩壊して、世の中が大きく変わろうとしていたときでした。関西で修行した身としては、会津は何もかも30年から50年後れていると、私が直感の人間ですから、来てすぐに瞬間的に思いました。

25年間無住であった寺を再建するのは大変でしたが、平成15年には山門を整備し、平成18年と平成19年には、本堂と観音堂を改築することができました。皆様のご協力の賜物と感謝いたしております。

 忘れられないのは「一隅を照らす40周年東日本大会」を平成21年10月、「一隅を照らす45周年東日本大震災復興記念大会」を平成26年11月に郡山市の磐梯熱海で開催されたおりには、事務局としてお手伝いができたことです。とくに「一隅を照らす45周年東日本大震災復興記念大会」は平成23年3月11日の東日本大震災からの復興に向けた祈りの場として、大きな意義があったと自負しております。

 個人的には平成28年に東京の出版社から『聖地大仏都会津巡礼』を、また、平成30年には冊子の『聖地仏都巡礼』を世に出すことができました。無鉄砲だといわれましたが、おかげさまで『聖地大仏都会津巡礼』の方はほぼ完売しました。

 新しい「令和」の時代においては、私の使命は人材育成だと考えております。伝教大師最澄の「山家学生式」の教えには「国宝とは何物ぞ 宝とは道心なり 道心ある人を 名づけて国宝と為す」とあります。「道心ある人」を一人でも多く、育成するのが目標です。暇があれば出かけて行って、お話をするように心がけていますのも、それがあるからです。

 平成は波乱万丈で、天変地異の自然災害がありました。「令和」には東京オリンピック・パラリンピック、大阪万博も予定されています。平和で豊かな国家を築くことで、必ずや世界から高い評価を受けるのではないでしょうか。ホーホケキョ。

                            合掌


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