目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

山中湖・三国山とフレンチの宿

2010-10-25 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

三国山 標高 1320m 大洞(おおぼら)山 標高 1384m 
鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま;明神山) 標高 1291m
静岡・神奈川・山梨県境

2010年10月23日(土) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 三国峠8:30--8:50三国山9:00--9:55大洞山10:05--10:55三国山(昼食)11:30--(三国峠)--12:03鉄砲木ノ頭(明神山)12:28--12:42三国峠

今年の結婚記念日はどうしようかと山の神と相談。この不況で財布が軽くなっているので、ファミレスステーキ……。即座に却下される。それなら、なるべく近場でフレンチかイタリアンのランチ? ランチだと安あがりだしね。でも近場だと、もう行くところが限られるし……。
ワインで酔っ払っても、そのまま寝られるオーベルジュなんかはどう?と何気なく聞いてしまったのが運の尽き。おお、それはいいというんで、簡単に東京から移動できる伊豆高原か山中湖のいずれかを選ぶことに。

結果、ネットの口コミや費用面で、山中湖のオーベルジュ秋桜に決定。うわさに違わずいいところだった。ついでながら、フレンチを食べる前に、軽くトレッキングしてお腹を空かしておこうと、近所の三国山に登ることになった。

01img_4134_3 紅葉シーズンのためか、中央道は5:00台前半にもかかわらず混んでいた。しかも勝沼から先では、事故渋滞が発生。でもわれわれは大月で川口湖線に入ってしまうので、巻き込まれずにすんだのはラッキーだった。

当初は山中湖のパノラマ台に車を置いて、そこから鉄砲木ノ頭(明神山)に上る予定であったが、すでに7:50の時点でパノラマ台は満車。三脚を立て富士山を狙うカメラマンで車道の路肩は埋め尽くされていた。有名な撮影ポイントなんだろう。

 

パノラマ台近辺に車を置くのをあきらめ、三国峠まで上がっていくと、駐車スペースが5,6台分くらいはある(写真)。ここに車を置いて三国山の稜線を歩くことに。ただしこの場所には、トイレがないので、山中湖湖畔のセブンイレブンまでいったん戻ることにした。このセブンイレブンの裏手には、観光案内所(2F)があって、1Fが公衆トイレ。このセブンイレブンのトイレは混むので、この公衆トイレを最初から目指したほうがいいかもしれない。

02img_4137 三国山登山口

8:20三国峠に戻り、笹の生い茂る登山口から急な上りに入っていく。この山塊は、富士山から飛んできた溶岩が砕けてできた黒い砂礫質の土壌なので、水の流れによって、すぐにえぐれた窪みができてしまう。歩きにくいところもあるので、注意が必要だ。

 

 

 

 

 

 

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登山口から20分ほどで、三国山山頂に到着。山頂には熊出没注意の看板がある。このあたりは、時折やってくる走り屋と、富士スピードウエイの爆音、そして自衛隊の演習の音などで、人の気配をかき消してくれる(!)ので、熊鈴をじゃんじゃん鳴らす、あるいはラジオの音量をがんがん上げるなどの対策が必要だ。それにしても、騒がしい場所だ。三国山から先に進むと、熊やイノシシが転げまわったと思われるヌタ場もあり、ちょっと恐ろしげだ。

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三国山を9:00出発。紅葉にはまだ早いかと思いきや、歩いていくと、秋の気配濃厚なのであった。きのこが生えていたり、色とりどりの落ち葉が地面を覆っていたり、目を楽しませてくれる。

06img_4157 大洞山山頂

9:55大洞山山頂。といっても、平坦な道に唐突に道標が現れる。山頂の趣はなし。ここで休憩。われわれが登ってきたのとは、反対側の籠坂峠方面から、単独行の山岳ランナーと、おばあちゃんと息子のパーティが来る。今日初めて会う登山者だ。今までは鹿の足跡しか見なかったのだが、ようやく人と出会えた。

でも、大洞山からピストンで三国峠に戻るときには、大量のハイカーと出会った。時間帯によるのだろうか。

002img_4160 苔むしたブナの幹

葉が落ちはじめたブナの森に日の光が差し込み、苔も乾燥気味。

10:55三国山に戻って、昼飯にする。ベンチが置かれているので、そこを占拠してお湯を沸かす。昼飯を食べていると、どんどん体が冷えてきて、まるで冬の様相だ。

ところが、三国山を下り、三国峠から鉄砲木ノ頭(明神山)に登り始めると、今度は日が照りつけ、暑い。今までまったく汗をかかなかったのに、急に汗が噴き出してくる。

07img_4171 明神山山頂までススキの道

まったく異なるこの山容に面食らいながらも、景色を楽しむ。ススキの向こうに先ほどまでいた山の稜線が望める。

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左:三国山、大洞山の稜線 右:鉄砲木ノ頭(明神山)山頂

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鉄砲木ノ頭(明神山)山頂には、12:03着。ぽかぽか陽気で、あたたかい。時折吹いてくる風は冷たいが……。見晴らしは抜群で、いつまでも留まりたい快適な山頂だ。

005img_4178 富士山と山中湖

12:28下山開始。あっという間に三国峠まで下りる。12:42

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左:オーベルジュ秋桜全景 右:デザートの洋ナシのコンポートとムース

カフェとお土産屋で時間をつぶし、本日お泊りのオーベルジュ秋桜(前述)へ移動。フレンチを堪能できる小さな宿だ。お楽しみは、当然ディナー。ワインはせっかく山梨に滞在するのだから、甲州ワインのハナミズキブランを注文。さっぱりしていてフローラルな香り。すいすい飲めてしまう。アペリティフのカキ、甲州牛のステーキはうますぎ。ああ極楽極楽。 

コメント
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