目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

倉岳山・高畑山

2010-11-10 | 山行~中央線沿線・大菩薩

倉岳山 標高 990m 高畑山 標高 982m 山梨県

2010年11月7日(日) 曇りのち晴れ /

メンバー 山の神と私

コースタイム 鳥沢駅9:50--10:25ゲート10:28--(10:32貯水池--10:57高畑山分岐)--11:07休憩11:17--11:55高畑山(昼食)12:28--(12:50天神山)--13:15倉岳山13:28--(14:30車道に出る)--14:53梁川(やながわ)駅

この山は2001年5月に一度訪れていて、9年ぶり。前回はほぼ同じ時刻に出発して、山頂でビールを飲んだり、休憩でまったりしていて、なぜか下山は16:50だった。魔の山? たぶんこの山行をきっかけに低山、お気楽ショートコースでも、計画書をきちんと作って登るようになったような気がする!?

今回の山行は、近場ショートコースなので、家でごはんを食べて出発。
駅で電車を待っていると、ちらほら山の格好の人がいる。高尾からは、一般のお客さんに混じって登山者が目立つ。山のぼらーが目にする、いつもの日曜の朝の風景といった感じだ。 

01img_4198 どこへ行くのかタクシーを待たせているパーティも

鳥沢駅には9:40頃到着。駅の女子トイレは登山者で混んでいて、山の神もその渋滞につかまる。9:50駅を出発。前を1組の年配の夫婦が歩いていく。途中追い越したり、追い越されたりで、しかも帰りの高尾の駅で後ろを歩いているのを目撃したから、ずっとほとんど一緒だったのだろう。

02img_4200 001img_4201 甲州街道からの分岐

甲州街道からの分岐は、道標が置かれているので、注意していけば、曲がりそこねることはない。われわれは前の夫婦の行方を目で追っていたから、当然見落とさなかった。

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左:虹吹橋からの眺め

線路の下をくぐり、住宅街を抜けていく。虹吹橋の眼下には紅葉と渓流が広がり、まさに眼福。道標に従って車道を左に入っていくと、ゲートが現れる。山の神がたたずむ向こう側は完全に登山者の世界だ。ここで汗を拭き、一枚脱ぐ。

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左:貯水池 右:高畑山への分岐

熊注意の看板を見てあわてて熊鈴を出すと、すぐに貯水池に着く。写真右奥には東屋がある。そこから薄暗い沢を詰めていくと、高畑山への分岐。先ほど追い越した単独の登山者が後ろから来ているので、そのまま休まず進む。

07img_4226 この辺りで休憩

分岐からは急登。カップルを追い越す。彼氏のほうは苦しそうにあえいでいた。無理やり連れて来られたのだろうか。急登の途中で11:07休憩。弟夫婦に以前もらって冷凍庫入りしていたねんりん家のバームクーヘンをここで食べる。この甘さで体力回復。効きますよ、これ。
前回登ったときには、この上部でリスを目撃したのだが、今回は人が多いせいもあって、残念ながら現れてはくれなかった。もう晩秋だから、季節のせいもあるかもしれない。

08img_4234 人でにぎわう高畑山山頂

高畑山山頂には、11:55到着。山頂はお弁当を広げるパーティでにぎわっていた。高畑山は富士山ビューで有名で、さっそくお姿を探す。やあ、おられました。雪が少なめでおちゃめに見えます。そして秋を感じさせる空。いいですな。でも杉さんが成長してきているのが気になる。次に訪れるときには、この景色の前に立ちふさがるのか!

002img_4232 富士山と秋の空

下界にはゴルフ場。せっせとラウンドしている人が豆つぶほどに見える。
おにぎりをほおばって、豚汁をすすり終える頃には、だいぶ体が冷えてきた。そそくさと後片付けをし、12:28山頂を後にする。

10img_4245 003img_4248 黄葉うるわし

高畑山からの尾根はいい。右手には、延々と黄葉が整列して、われわれを出迎えてくれる。青空とのコントラスト、漆黒の幹とのコントラスト、絵のように美しい。ただし、左手には容赦なく杉林がつづく。

尾根をしばらくたどると、天神山に出る。フツーに通過点といった趣だが、倉岳山や下界を見渡せるちょっとした山頂ではある。

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天神山から倉岳山を望む

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天神山から下界を一望する

天神山から下ると、穴路峠。鳥沢駅からの倉岳山最短コースとここで交わる。ここが鞍部で、また上りが始まる。登り返していくと、わいわいがやがやの大人数2パーティとすれ違う。紅葉の季節はやはり人が多い。この辺りでは松の立ち枯れが目立つ。松くい虫の餌食になったのだろうか。

006img_4263 007p5180534 左が今の標柱、右は2001年5月撮影

倉岳山山頂には、13:15到着。ここも人でごった返す。山梨百名山の標柱は、しばらくの間おばさんグループに占拠されていた。いなくなってから、すかさずパチリと。でも一目で著しい劣化に驚く。たしか山梨百名山制定が96年くらいだったはずだから、建てて14年くらいか。9年前に撮った写真と見比べると、すさまじい経年劣化を実感できる。去年行った八紘嶺の標柱もだいぶ傷んでいたから、まあこんなものなのか。腐食対策をあまりしていないのだろうか。

11img_4259 倉岳山からの富士山

13:28下山開始。右側の紅葉はまたまたいい感じだ。左側の杉には目をやらずと。

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左:立野峠 右:始終暗かった月夜根沢。ここはまだ比較的明るいところ

立野峠から下ると、すぐに沢にでる。月夜根沢という名前どおり、昼間でも暗い。私の安いデジカメでデフォルト設定のまま写真を撮ると、フラッシュをたいてしまうという暗さだ。まあ、こういう場所は自然と足早になる。途中にベンチが2箇所あり、ひとつは真新しい感じだったが、どちらもスルー。車道に14:30頃に出て、そのまま休むことなくまっすぐ梁川駅へ。14:59発の電車に滑り込んだ。この後の電車は15:30過ぎだったから、時間を得した気分。そして最後の締めくくりに地元駅前で白玉ぜんざい。景色と甘いものの両者を堪能でき、大満足の山行だった。

コメント
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