乗鞍肩の小屋。山の日には登山者でごった返すことだろう
昨日2/15(土)信毎Webを見ていたら、『祝日「山の日」法案、自民党部会で了承』という記事を見つけた。海の日が制定されたときに、海の日があって、なぜ山の日はないんだ!という議論は出ていた。半分冗談のこの議論は、なぜか生き続け、地方自治体、学者、NPO、ジャーナリスト、果ては国会議員まで巻き込んで話は盛り上がってきた。
やがて「山の日」制定協議会が発足。2012年には、6月の第1日曜日を山の日とするという提案を出している。なぜ入梅するかどうかの微妙な時期を山の日にしようとするのかといぶかったものだが、その案はほとんど日の目を見ることなく、消え去った。
すっかり忘れていた頃、8月12日案が登場した。お盆直前で企業活動への影響も少ないだろうし、子どもたちも夏休み。だいぶ実現に近づいた案だった。しかし群馬県知事から懸念が表明される。8月12日は、日航機墜落事故の日であり、追悼行事が御巣鷹山で行われる。その日を国民の祝日とし、山に親しむ日にするというのは、遺族感情を考えるといかがなものかと。
それを受けての1日前倒し案、8月11日となった。2013年11月11日には全国「山の日」制定協議会の設立総会が開催され、いよいよ法案化の動きが急になった。協議会会長には、谷垣禎一法相の名前が見える。今回の自民部会での了承後、超党派の国会議員でつくる「山の日」制定議員連盟(会長、衛藤征士郎)が議員立法で国会に提出する。
一部に祝日が多すぎないかという反対論も出ているが、ここまで来ると、ほとんど決まりだろうか。施行は2016年としている。ちなみに2016年のカレンダーをみると、8月11日は木曜だ。もともとお盆がお休みの企業にお勤めの方には、あまり恩恵はないだろうけど、私には恩恵おおあり。ただ、ウィークデイにぽつんと1日休みがあっても使いづらいというのはあるが。
参考:
全国「山の日」制定協議会 http://www.yamanohi.net/
日本山岳会「山の日」をつくろう http://www.jac.or.jp/info/project/yamanohi/yamanohiindex.htm