2009年にピオレドールを受賞した世界的に有名な登山家、平出和也さんがTBS系「情熱大陸」7/29(日)に出演していた(「天才クライマーが人生をかけて挑むK2」)。録画していたその番組をほぼ1週間遅れで昨日の夕方視聴した。
平出さんといえば、昨年シスパーレ(7611m)北東壁を完登したのがすごかったらしいが、あいにくそれをとり上げたNHKの番組は見逃してしまった。再放送をたぶんやった(?)のだろうけど、それも気づかずじまい。NHKさんまた再放送してくださいね。
それはさておき、平出さんは「情熱大陸」でインタビューを受け、シスパーレで燃え尽きたと心情を明かしていた。シスパーレは4度目の挑戦だっただけに、その達成感に昂揚し、次のターゲットを見定めることが難題になってしまったようだ。平出さんはさらに、もっとデカいことができるという錯覚に陥るといっていて、現実とのバランスを探るしかないとも。
そして、出てきた次のターゲットがK2(8611m)登攀だ。バランスを探ってK2というのだから十分に狙えるのだろう。K2の相棒はシスパーレに続いて中島健郎さん。ご存知、竹内洋岳氏のパートナーを務めたり、イッテQの登山隊にも加わっている。
番組では、偵察登山の様子を流していたけれども、今回選んだK2の未踏ルート、西壁は恐ろしいかぎりだ。平出さんご本人が雲が切れた先に見てしまったそれは、傾斜が70度もあり、圧倒的な存在感と人を寄せ付けない威圧感を示していた。目視でルート・ファインディングをしていた平出さんは、ぼそりといった。「半分くらいは行けるか」。
なんと弱気な。でも、デッカいことができるという錯覚と、現実との折り合いをつけた結果がK2西壁挑戦なのだから、このお話には必ずつづきが待っているのだろう。
参考:当ブログ
クレイジージャーニー、アルパインクライマー平出和也登場!